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もののしくみ研究室

2017年03月10日 06:00  学び~理科

月面着陸にチャレンジ!~未来に向けた第一歩(再掲)

前々回は、日本の探査機(たんさき)SLIM(スリム)について、そして前回は月に眠るすごい資源、ヘリウム3について紹介したよ。

『月面着陸にチャレンジ!~目指す穴とは?(再掲)』
http://rakuto-toyota.jp/e398102.html
『月面着陸にチャレンジ!~なんで月を目指すの?(再掲)』
http://rakuto-toyota.jp/e398103.html


ヘリウム3は、未来のエネルギー源として、とても期待されている。
いろいろな国が、お金と時間を使って月を目指すのも、ヘリウム3の存在が大きな理由となっている。

そして、日本も、いよいよ月面着陸にチャレンジだ。
SLIM(スリム)は、早ければ2018年にも、月面着陸にチャレンジすることになる。

SLIMが着陸するのは、かぐやが月の表面に見つけた縦穴(たてあな)のそば。
この穴の中は、どうぐつのようになっていると予想されている。

わざわざ、穴のそばに着陸させるのには、理由があるよ。
いったい、何だと思う?

ヒントは・・・

ヘリウム3を地球で使えるようにするためには、もっともっと月のことを研究しなければならない。
そのために、必要なものは、何だろう?
また、研究が進んで、ヘリウム3を集めて地球に送ることができるようなった時。
その時には、どんなものが必要?


・・・


答えは、基地。

ヘリウム3が実際に使えるようになるのは、まだまだ先の話。
まずは、月のことをもっともっと研究しなければならない。

できれば人を月に送り込んで、どんどん研究をすすめたい。
そのためには、人が安全に作業できる基地が必要だ。


とはいえ、月の環境は苛酷(かこく)だ。

昼の気温は100度以上。
夜は、マイナス100度以下。

地球とちがって大気がうすいので、無防備(むぼうび)だ。
危険な太陽風が直接あたるし、隕石(いんせき)もたくさん落ちてくる。

そんな月に、基地を作るような安全な場所があるのかな?
月の表面の写真(ウィキペディアより)を見て、ちょっと想像してみてね。







月に基地を建てることのできる、安全な場所はあるのか?
そこで日本の専門家が目をつけたのが、SLIMの目標地点にある縦穴だ。

この穴の中にあると思われるどうぐつならば、太陽風や隕石もあたらないはず。
ここに基地を作ることができれば、未来に向けた月やヘリウム3の研究の足場とすることができるかもしれない。

ということで、まずは、この穴の周りや中がどうなっているかを調査する。
それが、SLIMにとって、大事なお仕事のひとつなんだ。

前回の記事で紹介したように、ヘリウム3が手に入れば、核融合(かくゆうごう)という反応を起こすことで、とても大きなエネルギーを手に入れることができる。
さらに、核融合による発電は、原子力と違って、危険な放射性物質をたくさん出すこともない。

この発電を行うためには、まずは、ヘリウム3を取り出さなければならない。
ヘリウム3は、月の砂にふくまれるイルメナイトという鉱物(こうぶつ)の中にふくまれている。
取り出すのは、わりと簡単で、月の砂を600度以上に加熱するだけ。

問題は、その量だ。
ヘリウム3を1トン取り出すのに必要となる月の砂は、およそ10万トン。
もしも、ヘリウム3を使った発電で、日本で使われている電気をすべてまかなおうと思うと、毎日3000トンもの月の砂を処理しなければならない。

さらに、核融合による発電には、とても高い技術が必要で、その研究はまだまだこれから。
ヘリウム3のエネルギーを使えるようになるのは、ずっと未来の話なんだ。

SLIMによる月探査が成功すれば、その未来に向けた第一歩となるかもしれない。
がんばれ、SLIM!


核融合発電のような新しい技術を開発していくことも大切だけど、今ある地球の資源を大切にしていくことはもっと大切だ。
技術の開発は専門家のお仕事だけど、地球やその資源を守るためとなると、みんなにもできることがたくさんあるよ。
ものを大切に使ったり、電気を節約したり、他にもいろいろあると思う。
考えてみてね。

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