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2015ノーベル賞~大村さんが受賞したよ!
ここ2回にわたって、ノーベル賞のお話をしてきました。
『2015ノーベル賞~今年も盛り上がってるね!』
http://rakuto-toyota.jp/e336919.html
『2015ノーベル賞~ノーベル街道って?』
http://rakuto-toyota.jp/e336921.html
今回は、ノーベル医学賞を受賞した大村智(おおむらさとし)さんのことを、紹介するね。
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物を、どんどん拡大していくと、原子とよばれる小さな小さなものにたどりつく。
自然の中に存在する原子の種類は、全部で92。
世の中のすべてのものは、この92種類の原子がつながりあってできているんだ。
みんなの体も、酸素や炭素、ちっ素、カルシウなど、59種類の原子が集まって、できているんだよ。
ちがう種類の原子がつながりあってできたものを、化合物(かごうぶつ)という。
その中でも、炭素という原子をふくんだ化合物を、有機化合物(ゆうきかごうぶつ)というんだ。
大村さんは、この有機化合物をみつけだす天才だ。
世の中には、まだまだ人のしらない化合物がたくさんかくれている。
そして、見つかっていない化合物の中には、たとえば薬のような役目をして、人の役に立つものもあるかもしれない。
それを探し出して、人の役にたつようにしたてあげるのが、大村さん研究の目的なんだ。
45年間におよぶ研究の中で、大村さんがみつけだした化合物は450種類以上。
そのうちの25種類は、薬として世界中で大活躍をしているんだって。
とくにすごいのは、大村さんが開発した、イベルメクチンという薬。
どんなにすごい薬かというと・・・続きを読んでみてね。
・・・
アフリカ大陸のサハラ砂漠よりも南の地方。
南アフリカと呼ばれるこの地方には、31の国があり、たくさんの人がくらしている。
その南アフリカでは、オンコセルカ症という病気がいつもはやっている。
病気に感染(かんせん)した虫に、ちくっとさされちゃうと・・・。
さされた人の体の中に寄生虫(きせいちゅう)が入り込み、その人はオンコセルカ症にかかってしまう。
オンコセルカ症は、失明、つまり目が見えなくなってしまうこともある、おそろしい病気だ。
南アフリカでは、年間に1800万人もの人が、オンコセルカ症にかかってしまうんだ。
そこで、南アフリカの人たちは、この病気を予防するために、殺虫剤をそこら中にまく。
殺虫剤で、寄生虫をやっつけようという作戦だ。
ところが、虫を殺す殺虫剤は、人間の体によいものではない。
殺虫剤のせいで、他の病気になってしまう人もいる。
さらに、殺虫剤が畑にとんでいくと、食べ物がダメになってしまう。
それでも、オンコセルカ症をなおすためには、殺虫剤をまくしかない。
そんな中、世界保健機関(せかいほけんきかん:WHO)は、1974年から2002年にかけて、オンコセルカ症をてってい的にやっつける作戦を行った。
その結果、4000万人もの人が病気からすくわれ、60万人もの人が失明をのがれることができたんだ。
その作戦で活躍したのが、イベルメクチンだ。
イベルメクチンは、殺虫剤とちがい、人が飲んでも体に悪さはしない。
人々は、安心して、オンコセルカ症を治すことができるようになったんだ。
さらに、殺虫剤で畑がダメになることもなくなった。
このおかげで、2500ヘクタールの農地が守られて、1700万人もの人がうえ死にするのをふせぐことができたといわれている。
イベルメクチン、すごいよね。
南アフリカの人たちにとって、大村さんはまさに命の恩人。
北里大学(きたさとだいがく)には、オンコセルカ症の大人を導く子供の像があるんだけど、これは南アフリカの彫刻家(ちょうこくか)が、大村さんへの感謝の気持ちを込めてつくったものなんだって。
イベルメクチンが活躍しているのは、南アフリカだけではない。
世界中のいろいろなところで、寄生虫による病気を治してくれている。
日本では、沖縄県。
沖縄県には、糞線虫症(ふんせんちゅうしょう)という病気があるんだけど、イベルメクチンはこの病気もやっつけてくれる。
だから大村さんは、「沖縄の恩人」とも呼ばれているんだ。
南アフリカや他の国のことも考えると、大村さんはまさに「世界の恩人」だよね。
大村さんの残した功績(こうせき)は、ノーベル賞にふさわしい、素晴らしいものだね。
写真は、南アフリカの子どもたちに囲まれる大村さん。
大村さんの公式ページ(リンク)より。
http://www.satoshi-omura.info/photos/index.html

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物を、どんどん拡大していくと、原子とよばれる小さな小さなものにたどりつく。
自然の中に存在する原子の種類は、全部で92。
世の中のすべてのものは、この92種類の原子がつながりあってできているんだ。
みんなの体も、酸素や炭素、ちっ素、カルシウなど、59種類の原子が集まって、できているんだよ。
ちがう種類の原子がつながりあってできたものを、化合物(かごうぶつ)という。
その中でも、炭素という原子をふくんだ化合物を、有機化合物(ゆうきかごうぶつ)というんだ。
大村さんは、この有機化合物をみつけだす天才だ。
世の中には、まだまだ人のしらない化合物がたくさんかくれている。
そして、見つかっていない化合物の中には、たとえば薬のような役目をして、人の役に立つものもあるかもしれない。
それを探し出して、人の役にたつようにしたてあげるのが、大村さん研究の目的なんだ。
45年間におよぶ研究の中で、大村さんがみつけだした化合物は450種類以上。
そのうちの25種類は、薬として世界中で大活躍をしているんだって。
とくにすごいのは、大村さんが開発した、イベルメクチンという薬。
どんなにすごい薬かというと・・・続きを読んでみてね。
・・・
アフリカ大陸のサハラ砂漠よりも南の地方。
南アフリカと呼ばれるこの地方には、31の国があり、たくさんの人がくらしている。
その南アフリカでは、オンコセルカ症という病気がいつもはやっている。
病気に感染(かんせん)した虫に、ちくっとさされちゃうと・・・。
さされた人の体の中に寄生虫(きせいちゅう)が入り込み、その人はオンコセルカ症にかかってしまう。
オンコセルカ症は、失明、つまり目が見えなくなってしまうこともある、おそろしい病気だ。
南アフリカでは、年間に1800万人もの人が、オンコセルカ症にかかってしまうんだ。
そこで、南アフリカの人たちは、この病気を予防するために、殺虫剤をそこら中にまく。
殺虫剤で、寄生虫をやっつけようという作戦だ。
ところが、虫を殺す殺虫剤は、人間の体によいものではない。
殺虫剤のせいで、他の病気になってしまう人もいる。
さらに、殺虫剤が畑にとんでいくと、食べ物がダメになってしまう。
それでも、オンコセルカ症をなおすためには、殺虫剤をまくしかない。
そんな中、世界保健機関(せかいほけんきかん:WHO)は、1974年から2002年にかけて、オンコセルカ症をてってい的にやっつける作戦を行った。
その結果、4000万人もの人が病気からすくわれ、60万人もの人が失明をのがれることができたんだ。
その作戦で活躍したのが、イベルメクチンだ。
イベルメクチンは、殺虫剤とちがい、人が飲んでも体に悪さはしない。
人々は、安心して、オンコセルカ症を治すことができるようになったんだ。
さらに、殺虫剤で畑がダメになることもなくなった。
このおかげで、2500ヘクタールの農地が守られて、1700万人もの人がうえ死にするのをふせぐことができたといわれている。
イベルメクチン、すごいよね。
南アフリカの人たちにとって、大村さんはまさに命の恩人。
北里大学(きたさとだいがく)には、オンコセルカ症の大人を導く子供の像があるんだけど、これは南アフリカの彫刻家(ちょうこくか)が、大村さんへの感謝の気持ちを込めてつくったものなんだって。
イベルメクチンが活躍しているのは、南アフリカだけではない。
世界中のいろいろなところで、寄生虫による病気を治してくれている。
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だから大村さんは、「沖縄の恩人」とも呼ばれているんだ。
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爬虫類~地球の歴史を振り返ってみよう
哺乳類と魚類~クジラはどっち?
生き物~ふたつに分けると、何と何?
白と黒~シマウマのしましまもようは何のため?
絶滅したと思っていたら~100年ぶりに見つかったよ
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Posted by RAKUTO豊田校
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