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もののしくみ研究室

2017年08月25日 06:00  学び~理科

対馬にカワウソ~37年ぶりに、こんにちは

今から5年前、2012年8月のこと。
日本の環境省(かんきょうしょう)が新しいレッドリストを発表した。

海に囲まれ、自然が豊かな日本。
昔は、たくさんの動物が住んでいたんだろうね。
今では人間の数が増えて、絶滅(ぜつめつ)しちゃったり、絶滅の心配がある動物がたくさんいる。
そうした動物たちをリストにしたのが、「レッドリスト」だ。
国が作成し、少なくなった動物を守るために、活用される。

2012年8月には発表されたレッドリストでは、ニホンカワウソが「絶滅した」とされてしまった。

ニホンカワウソって、どんな動物だったんだろう?
何で、絶滅しちゃったんだろう?

カワウソ。
ネコ目イタチ科カワウソ亜科。
ラッコなどと同じ仲間。

泳ぎが得意で、水の中でも生活している。
ラッコを除けば、陸の上でも自由に動き回ることができる。
カワウソは、世界中のいろいろな川や海に住んでいるよ。

ニホンカワウソは、昔から日本に住んでいたカワウソの仲間。
日本中どこにでもいた。
愛媛県では、県の動物に指定されている。

体長は、60~80センチメートルくらい。
体重は、5~11キログラム。
中くらいの犬くらいの大きさかな。

目と鼻が顔の上の方についている。
これは、なぜ?
想像できる?



・・・



これは、水の中から、目と鼻だけを出して、外の様子をうかがうことができるようにするため。
水の外の敵に、おそわれることがないように、けいかいするんだね。

ニホンカワウソは、毛皮がすごくいい。
暖かさを、ずっと保つことができる。

だから、人間はみんな、この毛皮をほしがった。
毛皮ほしさに、ニホンカワウソをいっぱい捕まえてしまった。

国は、1928年に捕ることを禁止したけど、すでに遅かった。
第二次世界大戦が終わるころには、香川県や愛媛県だけで、ほそぼそと生活するようになってしまった。

しかし、そこも、川の水がきたなくなったり、ていぼう工事などで住めなくなってきた。ニホンカワウソの数は、どんどん減り続けた。

最後にニホンカワウソが確認されたのが、1979年。
以来、ずっと見ることができない。
そして、2012年、絶滅したと判断された。

今の日本に、自然の中で生きているカワウソはいない。
かわいそうだよね。

ところが。
今年2017年、新聞にこんな記事が。

『対馬にカワウソ ニホンカワウソ?』 朝日新聞

今年2017年8月17日。
琉球大学(りゅうきゅうだいがく)や環境省が、長崎県の対馬(つしま)で、自然の中で生きているカワウソを見つけたと発表した。
日本で、自然の中で生きているカワウソが見つかったのは、なんと37年ぶりのこと。

対馬の豊かな自然の中で、何匹化のカワウソが生きている。
このカワウソたち、昔からそこに住んでいたのか、それとも韓国などから海をわたってきたのか、まだよくわかっていない。

もしも、昔から対馬に住んでいたとしたら・・・。
絶滅したはずのニホンカワウソである可能性もある。

もしそうだったら、これはうれしいよね。
ただ、ニホンカワウソかどうかを見きわめるのは、とても難しいことらしい。
これから研究が進んでいくんだろうけど、結果に注目だ。


写真は、ニホンカワウソのはく製。ウィキペディアより。



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