腎臓結石～あれにのるだけで治っちゃう！？

アメリカのミシガン大学。
そこの研究チームが、新しい研究結果を発表した。
それによると、腎臓結石（じんぞうけっせき）という病気を、楽しく簡単に治すことができるらしい。

腎臓結石とは、腎臓の中に、石ころができてしまう病気。
腎臓は、みんなの体の中、腰のあたりにある臓器だ。
右と左にひとつずつ、ふたつの腎臓がある。

大きさは、にぎりこぶしくらい。
形は、そらまめに似ている。

この腎臓、とても大切な働きをしているんだ。
みんなの体の中のいらなくなったものを集めて、おしっことして外に出すというお仕事だ。
腎臓がきちんと働いてくれないと、体の中にいらないものがたまってしまって、病気になっちゃう。

その腎臓の中に、いらないものが集まってできた、石ができちゃうことがある。
腎臓は、その石も、おしっこといっしょに外に出そうとする。
ところが、石は、大きくてひっかかってしまい、とても痛い。
これが、腎臓結石という病気だ。

小さな石ならば、運動したり水をたくさん飲んだりすることで、おしっこと一緒に外に出すこともできる。
しかし、大きな石ができてしまった場合は、そうはいかない。
手術をして、取り出したりする必要がある。

ミシガン大学の研究チームによると、ある乗り物にのることで、こうした結石を、外に出すことができるらしい。
乗り物にのるだけで結石を出すことができるなんて、この病気になってしまった人にとっては、とてもうれしいことだよね。

いったい、どんな乗り物にのればいいんだろう？
腎臓を、右や左、上や下に、ぶんぶんとゆさぶることができればいいらしいんだけど。

みんな、想像できる？



・・・



ミシガン大学のウォーティンジャー先生が実験を行った場所は、フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド。
結石をつめた腎臓の模型（もけい）を片手に、ある乗り物に乗り込んだ。
その乗り物とは、ビッグサンダーマウンテン。
日本のディスニーランドにもある、ジェットコースターだ。

ウォーティンジャー先生は、ビッグサンダー・マウンテンに何度ものって、腎臓模型の中の結石のようすを確認した。
その結果、７０％近い確率で、結石が外にでることがわかったんだって。

この「ローラーコースター療法」。
結石が小さい場合に効果があり、「４ミリ以下の結石であれば手術をしなくても、それほど苦もなく出すことができるはず」とのこと。

ディスニーランドで、ビッグサンダーマウンテンを楽しんでいる間に、病気もなおっちゃう。
これは、いいね。

写真は、ディズニーランドにて。
ビッグサンダーマウンテンにのる時は、前よりも、後ろの席の方が、結石がでやすくなるみたいだよ。




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