トヨタ自動車が実証実験～いったいどんな実験？（その１）

２０１４年１２月。
トヨタ自動車が、ミライという名前の自動車を発売したよ。

ミライは、「究極（きゅうきょく）のエコカー」と呼ばれている。
なにが「究極」なのかというと、二酸化炭素（にさんかたんそ）を出さずに走ることができるというところ。

地球温暖化のひとつの原因とされる二酸化炭素。
その排出量（はいしゅつりょう）をどうやって減らしていくのかというのが、今の世界につきつけられた大問題のひとつ。
ミライは、その解決にむけて走り出した、「究極のエコカー」だ。

ところが、そのミライにも、いろいろと問題がある。
その問題を解決すべく、今年２０１６年の秋から、ある実験が始まるらしいよ。

『風力から水素→運搬→燃料電池車　トヨタなど実証実験』　朝日新聞

風力から水素を作って、燃料電池車（ねんりょうでんちしゃ）まで運搬（うんぱん）、つまり運ぶということらしい。
いったい、どんな実験なんだろう？

・・・と、ここで、むかしの記事で、ミライについて復習しておこう。
ミライって、どんな車だったっけ？
そして、ミライがかかえている問題って、いったい何？

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世界初の燃料電池車ミライ、１２月１５日発売へ　トヨタ　朝日新聞

トヨタから、新しいエコカーが発売されるらしいよ。
しかも、「究極（きゅうきょく）のエコカー」なんだって。
いったい、どんな車なんだろう？


・・・


２０１４年１２月１５日、トヨタ自動車から、「ミライ」が発売される。
ミライは、世界で初めての燃料電池車（ねんりょうでんちしゃ）だ。

「究極のエコカー」といわれているミライ。
いったい、どこが究極なのかというと・・・

みんな、想像できる？

ヒントは・・・地球温暖化。
地球温暖化の原因のひとつといわれている気体があるよ。

普通の自動車は、走らせるとその気体をたくさん排出（はいしゅつ）する。
一方で、ミライは、その気体を全く排出しない。

さて、その気体とは？
みんな、わかる？
ＲＡＫＵＴＯっ子は、９月に勉強した「気体の作り方」を思い出してね。


・・・


答えは、二酸化炭素（にさんかたんそ）。
ＣＯ２（シーオーツー）と呼ばれることもあるよ。

二酸化炭素が増えすぎると、熱が宇宙に放出されず、地球が暖かくなってしまう。
でも、今の社会では、二酸化炭素を減らすことは、なかなか難しい。
二酸化炭素は、ものを燃やすと、必ず出てしまうんだ。


みんなの家庭からも、毎日二酸化炭素が排出されているんだよ。

たとえば、おふろをわかすのに、ガスを燃やすと、そこから二酸化炭素が排出される。
とはいえ、ガスから排出される二酸化炭素は、家庭全体から排出される二酸化炭素の、１０パーセントくらい。
そんなに多いわけではない。

一番多いのは・・・
なんだと思う？

ヒントは・・・
みんなが、毎日当たり前のように使っているもの。
これがないと、なにかと困る。
特に、夜は困るなぁ。


・・・


答えは、電気。
家庭から排出される二酸化炭素のうち、およそ５０パーセントが電気にゆらいするもの。

電気は、ガスに比べると、二酸化炭素の排出量が少ないといわれることもある。
でも、火力発電所などで電気を作るためには、とんでもない量のガスを燃やさなくてはならない。
そこからは、やはりとんでもない量の二酸化炭素が排出されているんだ。


さて、次は２番目。
１番が電気で、５０パーセント。

じゃあ、２番目は？
予想してみよう！


・・・


２番目は、ガソリンで、およそ２３パーセント。

ガソリンといえば、自動車の燃料だよね。
自動車を走らせることで排出される二酸化炭素も、けっこう多いんだね。


そこで、今回の記事。

「究極のエコカー」ミライは、二酸化炭素を出さずに走ることができるんだ。
燃料は・・・当然ガソリンではない。
ガソリンのかわりに、ある気体を自動車に入れるんだよ。
いったい、何の気体だと思う？

ヒントは・・・
宇宙全体をみわたすと、この気体が一番たくさんあるといわれている。
酸素とくっつくと水になるやつ。
ＲＡＫＵＴＯっ子は、やはり「気体の作り方」を思い出してね。

ちょっと長くなったので、答えは次回。
ミライのしくみと一緒に、紹介するね。

写真は、ミライ。トヨタ自動車公式ページ（リンク）より。
かっこいい！
http://toyota.jp/sp/fcv/