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2014年08月01日 06:00 学び~社会
パールハーバー(再掲)
RAKUTO豊田校は、平成26年7月28日(月)~平成26年8月3日(日)まで、お休みいたします。
夏期講習に関するお問い合わせは、休み中も受け付けておりますので、フリーコールまたはメールにてお願いいたします。
ブログは、過去記事の再掲します。
夏休み第一弾、過去のブログ再掲シリーズ。
まだまだ記憶に新しいブラジルワールドカップ。
今回は、過去のブログを「ブラジル」というキーワードで検索して、あたった記事を再掲するよ。
一見、ブラジルとは関係ない内容のものもあるけど、どこかに「ブラジル」の文字が見つかるはずだ。
探してみてね。
------------------------------------------------
ブラジルのサンパウロ。
ここに、ひとりの小学6年生の女の子が住んでいた。
日本人であるその女の子。
サンパウロにある、アメリカ人たちが通う学校で、楽しい学校生活を送っていた。
彼女には、ひとつだけ、気がかりなことがあったんだ。
それは、世界史、つまり世界の歴史の教科書。
ヨーロッパの古い歴史から始まるこの教科書。
彼女が気にしていたのは、ずっと後ろのページ。
そこには、「パールハーバー」の見出しがついている。
第二次世界大戦って、知ってる?
日本は、第二次世界大戦でアメリカなどに負けて、敗戦国になったんだ。
この戦争で、最初にアメリカに戦争をしかけたのは、日本。
「パールハーバー」とよばれる、アメリカの港をいきなり攻撃した。
教科書の中には、こんなことが書かれていた。
あくまのように世界征服をしようとする日本。
平和を愛するアメリカ国民をびっくりさせるようなマネを、なぜするのか?
やばんな後進国が、自由と正義の国アメリカに、なんで戦争をしかけたのか?
そして、その野望は、原爆によってくじけた。
・・・
彼女は、クラスの中で、たった一人の日本人。
いつか、パールハーバーの授業をする時がくる。
その時、周りのアメリカ人のお友達は、自分のことをどう思うんだろう?
月日はたち。
ついに、パールハーバーの授業に日がやってきた。
なやんだあげく、彼女は仮病で学校をお休みすることにした。
でも、彼女は考えた。
「私がパールハーバーの授業を休んだら、大好きな歴史の先生はどう思うんだろう?」
そう考え直して、授業に出ることにした。
いよいよ授業が始まった。
日本は資源が乏しい国である。
発展するためには、外国から資源を輸入しなければならない。
どんな国にも、貿易で発展する権利がある。
・・・
「あれ、教科書にはそんなこと書いていない」
彼女はふしぎに思った。
授業は、さらに続く。
ヨーロッパやアメリカは、アジアの国が発展しすぎることを好ましく思っていなかった。
そのため、日本が資源を輸入することを、じゃましていた。
実は、アメリカも、戦争に参加するきっかけをほしがっていた。
・・・
ここで、彼女は気が付いた。
「先生は、自分の1人のために、教科書とはちがう授業をしてくれているんだ!」と。
最後に先生は、こう言った。
「戦争には、たくさんの原因があるのに、原因をひとつに決めてしまうのは、歴史に対する暴力だ。」
授業の後、先生にお礼を言いたかった彼女だけど、しゃべると涙がこぼれてきそうで、とても言えなかったんだって。
歴史の事、今の事。
教科書やニュース番組、新聞などでいろいろなことが耳に入る。
そこで見聞きしたことだけで、ものごとを判断するのは、よくないことかもしれないね。
自分の立場だけじゃなく、いろいろな人の立場からものごとを見て、考えることができれば、何が本当のことなのかがわかるかもしれない。
今回のお話に登場した女の子、猪口邦子さん。
この後、平和な国際社会を作るための仕事をしたいと夢を見るようになった。
そして、今、日本で政治家として、大活躍しているよ。
この時の先生のおかげだね、きっと。
引用:『日本一心を揺るがす新聞の社説』
水谷もりひと著 ごま書房新社
写真は、真珠湾(パールハーバー)で炎上するアメリカ海軍戦艦「アリゾナ」。ウィキペディアより。
戦争は、こわいよね。
戦争を起こさないようにするためにも、自分だけではなく、いろいろな国の人の立場で、ニュースや歴史のことを考えることが大切だ。

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まだまだ記憶に新しいブラジルワールドカップ。
今回は、過去のブログを「ブラジル」というキーワードで検索して、あたった記事を再掲するよ。
一見、ブラジルとは関係ない内容のものもあるけど、どこかに「ブラジル」の文字が見つかるはずだ。
探してみてね。
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ブラジルのサンパウロ。
ここに、ひとりの小学6年生の女の子が住んでいた。
日本人であるその女の子。
サンパウロにある、アメリカ人たちが通う学校で、楽しい学校生活を送っていた。
彼女には、ひとつだけ、気がかりなことがあったんだ。
それは、世界史、つまり世界の歴史の教科書。
ヨーロッパの古い歴史から始まるこの教科書。
彼女が気にしていたのは、ずっと後ろのページ。
そこには、「パールハーバー」の見出しがついている。
第二次世界大戦って、知ってる?
日本は、第二次世界大戦でアメリカなどに負けて、敗戦国になったんだ。
この戦争で、最初にアメリカに戦争をしかけたのは、日本。
「パールハーバー」とよばれる、アメリカの港をいきなり攻撃した。
教科書の中には、こんなことが書かれていた。
あくまのように世界征服をしようとする日本。
平和を愛するアメリカ国民をびっくりさせるようなマネを、なぜするのか?
やばんな後進国が、自由と正義の国アメリカに、なんで戦争をしかけたのか?
そして、その野望は、原爆によってくじけた。
・・・
彼女は、クラスの中で、たった一人の日本人。
いつか、パールハーバーの授業をする時がくる。
その時、周りのアメリカ人のお友達は、自分のことをどう思うんだろう?
月日はたち。
ついに、パールハーバーの授業に日がやってきた。
なやんだあげく、彼女は仮病で学校をお休みすることにした。
でも、彼女は考えた。
「私がパールハーバーの授業を休んだら、大好きな歴史の先生はどう思うんだろう?」
そう考え直して、授業に出ることにした。
いよいよ授業が始まった。
日本は資源が乏しい国である。
発展するためには、外国から資源を輸入しなければならない。
どんな国にも、貿易で発展する権利がある。
・・・
「あれ、教科書にはそんなこと書いていない」
彼女はふしぎに思った。
授業は、さらに続く。
ヨーロッパやアメリカは、アジアの国が発展しすぎることを好ましく思っていなかった。
そのため、日本が資源を輸入することを、じゃましていた。
実は、アメリカも、戦争に参加するきっかけをほしがっていた。
・・・
ここで、彼女は気が付いた。
「先生は、自分の1人のために、教科書とはちがう授業をしてくれているんだ!」と。
最後に先生は、こう言った。
「戦争には、たくさんの原因があるのに、原因をひとつに決めてしまうのは、歴史に対する暴力だ。」
授業の後、先生にお礼を言いたかった彼女だけど、しゃべると涙がこぼれてきそうで、とても言えなかったんだって。
歴史の事、今の事。
教科書やニュース番組、新聞などでいろいろなことが耳に入る。
そこで見聞きしたことだけで、ものごとを判断するのは、よくないことかもしれないね。
自分の立場だけじゃなく、いろいろな人の立場からものごとを見て、考えることができれば、何が本当のことなのかがわかるかもしれない。
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この後、平和な国際社会を作るための仕事をしたいと夢を見るようになった。
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この時の先生のおかげだね、きっと。
引用:『日本一心を揺るがす新聞の社説』
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Posted by RAKUTO豊田校
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