日本の先生「自信」最低！？

日本の先生「自信」最低　朝日新聞

経済協力開発機構（けいざいきょうりょくかいはつきこう：ＯＥＣＤ）が、世界の３４の国の中学校の先生を対象に、勉強を教えることにつてどのくらい自信を持っているかなど、いろいろと調査をしたよ。

ＯＥＣＤが行うテストでは、いつもトップレベルにいる日本。
先生たちも、さぞや自信をもって、子どもたちに勉強を教えているんだろうな。
・・・と思ったら、どうもそうではないみたい。


勉強にあまり関心がもてない子どもに対して、勉強に興味を持つようにはたらきかけることができているか？

この質問に対して、「よくできている」と答えた先生の割合は、２１．９パーセント。
３２か国の平均が７０．０パーセントだから、その３分の１以下だ。


子どもたちに自信をもたせることができているか？

この質問に対しても、平均８５．８パーセントに対して、日本の先生は１７．６パーセント。
日本では、自分に自信がもてない先生が多いみたい。
なんで、そんなことになっているんだろう？


小学校でも、中学校でも、先生たちはとてもがんばって、みんなを教えてくれているよね。
そこで、今度は、勤務時間（きんむじかん）、つまり先生たちが学校ではたらいている時間をみてみよう。

日本の先生たちの一週間の勤務時間は、平均５３．９時間。
一方で、３２か国の平均は、３８．３時間。

日本の先生たちは、部活の指導や、事務仕事など、勉強を教えること以外にも、たくさんの仕事があるんだ。
だから、勤務時間は長くなるし、よりよく勉強を教えるために工夫をこらすような時間がとれない。
それが、自信のなさにつながっているのかもしれないね。
事務仕事するための事務員さんをやとうとか、先生たちが本来の仕事に集中できるようにする必要がありそうだ。


さて。
新聞の記事をみながらここまで書いていたら、今度は週刊誌のこんな記事が目に入った。

日本の先生が感じている「教員は評価されていない」　東洋経済

今回ＯＥＣＤが行った調査の中に、こんな質問があった。

先生という仕事は、社会の中で、高く評価されていると思う？


世の中には、いろいろは仕事をしている人がいるよね。
スポーツ選手やお医者さん、警察官や消防官、お菓子屋さんに本屋さん。
たくさんの仕事がある中で、先生という仕事が、どれくらい高く評価されているのか。

ぼくは、子どもたちの未来に係わるだけに、先生という仕事はすごいと思っているよ。
みんなは、どう思う？


・・・


自分の仕事が高く評価されていると感じることができれば、やりがいがあるよね。
やりがいをもって、いきいきとせ先生の仕事をしている国は、どこだろう？
日本の先生たちは、どうかな？

さっそく、結果をみてみると・・・

１位　マレーシア　８４パーセント
２位　シンガポール　６８パーセント
３位　韓国　６７パーセント
　　　アラブ首長国連邦　６７パーセント
５位　フィンランド　５９パーセント

評価が高いと感じている先生が多いのは、アジアの国々だ。
１位から３位までは、みんなアジアの国だよね。
しかし、日本は入っていない。


日本はというと・・・
１６位　日本　２８パーセント

３２か国中１６位。
ほぼ真ん中だけど、アジアの国では日本だけがずばぬけて低い。

ＯＥＣＤが行うテストでは、いつもトップレベルにいる日本。
そうした子どもたちを育て上げているが、小学校や中学校の先生たちだ。

先生という仕事、もっともっと高く評価されてもいいんじゃないかな？
そうしたら、先生たちのやりがいもあがって、みんなもますます学校が楽しくなるかもしれないよ。


写真は、うちの子が通う挙母小学校。
すてきな担任の先生のおかげもあって、毎日楽しく通っているよ。