マグロの数が減っている~どうやって食い止める?

RAKUTO豊田校

2015年10月05日 06:00

前回は、マグロについて紹介したよ。

『お寿司屋さんで大人気~いったいどんな魚?』
http://rakuto-toyota.jp/e336243.html

今回は、その続き。


『マグロが減っているけど、どう食い止めるの?』 朝日新聞

朝日新聞の記事によると、最近、マグロの数がとても減ってしまっているらしい。

お寿司屋さんで大人気の太平洋クロマグロ。
1995年ころにはたくさんいたんだけど、2012年までに7割も減ってしまった。
国際自然保護連合(こくさいしぜんほごれんごう:IUCN)によると、このままではクロマグロが絶滅(ぜつめつ)してしまうかもしれないとのこと。

7割ってことは、半分以下になってしまったということだ。
何で、こんなに減ってしまったんだろう?
みんな、想像してみてね。



・・・



原因はいろいろあると思うけど、一番は取りすぎ。

クロマグロは、おいしい。
お寿司屋さんで食べるトロなんて、最高においしい。

だから、食べる人がたくさん。
食べる人がたくさんいれば、漁をする人はたくさんマグロを取るよね。

ちなみに、世界で食べられるマグロのうち、8割が日本で食べられている。
マグロが減ってしまった原因の多くは、日本人のマグロ好きにあるみたい。


でも、マグロのお寿司はおいしいので、たくさん食べたい。
なんとか、マグロを減らさないようにできないものか?

そこで考えたのが、養殖(ようしょく)だ。
ところが、マグロの産卵(さんらん)には、ナゾが多い。
そこで、海からマグロの稚魚(ちぎょ)、つまり赤ちゃんを捕まえてきて、それを大きく育てるという方法でを養殖してきた。
これがまた問題で、この養殖のおかげで、マグロの稚魚が大きく減ってしまった。

稚魚が減ってしまえば、当然大人になるマグロの数も減ってしまう。
困ったものだね。
これをうけて、世界中の国で話し合いが行われ、マグロの稚魚をとってもいい量を、今年から半分にすることを決めたんだって。
これは、いよいよマグロが食べられなくなってしまうのかな?


一方で、いいニュースも。

去年、大阪にある近畿大学(きんきだいがく)では、ついにマグロの産卵のナゾを解き明かし、卵から育てる完全養殖に成功した。
そして今年、近畿大学の人たちの手によって育てられたマグロが、「近大マグロ」として売られ始めたんだ。
この方法ならば、自然のマグロが減ることはない。

まだまだ始まったばかりの、マグロの完全養殖。
もっともっと広がるといいよね。

近大マグロのように、養殖の技術を高めることも大切だけど、自然のマグロを守るためのルール作りもやはり大切だ。
最近では、マグロだけではなく、サンマも減っているらしい。
おいしい魚を食べ続けるために、魚たちを守るルールは、やはり必要だよね。

写真は、クロマグロ。ウィキペディアより。



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