みんなは、シマウマを見たことがある?
白と黒の、きれいなしましまもようのお馬さん。
ほ乳乳綱ウマ目ウマ科ウマ属。
馬よりも、どちらかというと、ロバの仲間に近いんだって。
耳やしっぽの形、そして鳴き声、どちらもロバによく似ている。
さて、そんなシマウマについて、新聞記事が。
『シマウマなぜしま模様?』 朝日新聞
みんな、シマウマって、なんであんなにしましまもようなのか、考えたことがある?
しましまのもようには、きちんと理由があると思われる。
まずは、自分の頭で考えてみよう。
なんで、シマウマは、しましまなの?
想像できる?
・・・
シマウマが、なぜしましまなのか。
これは、動物の研究をする学者さんたちの間で、ずっとナゾだった問題だ。
ひとつの説は、ライオンなどの敵に、おそわれにくくするため。
でも、しましまもようって、かえって目立ったりしないのかな?
もうひとつの説は、体の温度を調整するためというもの。
太陽の光をあびてあたたまりやすい色は黒。
ぎゃくに、あたたまりにくい色は白。
黒と白のしましまだと、あたたかい場所とあたたかくない場所ができる。
これによって、空気に流れができて、体温をさげることができる。
こんな説だ。
こちらの説は、テレビ番組で行われた実験によって、「ちがう!」ということがわかった。
そして、もうひとつの説が、虫にさされにくくするためというもの。
ハエなどにさされることによって、病気になってしまう動物がたくさんいる。
シマウマと同じ場所に住んでいるハエを調べたところ、他の動物の血は見つかったけど、シマウマの血はほとんど見つからなかった。
このことから、「しましまもようだと、ハエなどの虫にさされにくいのではないか?」という考えた。
でも、本当の理由は、どれなのか?
それが、ずっとわかっていなかった。
そこで、イギリスやアメリカの大学の研究チームは、「虫にさされにくくするため」という説をたしかめるために、ある実験を行った。
研究チームがつてれきたのは、シマウマではなく、ふつうのウマ7頭。
さて、ここで、想像タイム。
しましまもようだと、虫にさされにくいはず。
それをたしかめるためには、ウマ7頭を使って、どんな実験をすればいいんだろう?
自由に、考えてみてね。
・・・
研究チームの人たちが用意したのは、ウマ7頭と黒、白、しましまの3種類のコート。
ウマたちに、3種類のコートをきせて、周りを飛んでいるアブの様子をたしかめたんだ。
それぞれのコートをきたウマを、30分間観察したところ、次のことがわかった。
黒いコートには、およそ60回、アブがとまった。
白いコートでは、およそ80回、アブがとまった。
そして、しましまのコートでは、アブがとまったのは10回よりも少なかった。
60回や80回に対して、10回以下とは、かなりの効果があるってことだね。
研究チームの人によると、しましまもようが、アブの目をこんらんさせているのではないかとのこと。
なるほど。
写真は、シマウマ。ウィキペディアより。
しましまもようだと虫にさされにくい。
ということは、山などに行く時に、しましまもようの服を着ていくと、さされずにすむってことかな。
試してみる価値はありそうだね。
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