絶滅(ぜつめつ)してしまった動物や、絶滅しそうな動物たちをのせたレッドリスト。
このブログでも、たびたび紹介しているよ。
そして、今回は、この記事。
『海洋生物 初の「レッドリスト」』 朝日新聞
今年2017年3月、日本の環境省(かんきょうしょう)と水産庁(すいさんちょう)が、「海洋生物レッドリスト」を発表した。
陸上に住む動物たちのレッドリストは前からあったけど、海洋生物、つまり海に住んでいる動物たちのレッドリストが日本で作られたのは、これが初めて。
このレッドリストには、絶滅したとされるものが1種類が指定された。
そして、絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)、つまり、もうすぐ絶滅してしまうかもしれないものが、56種類も指定された。
今回、絶滅したとされたのは、オガサワラサンゴ。
1935年に、東京都の小笠原諸島で発見されたオガサワラサンゴ。
一度発見されただけで、その後、まったく見つかっていない。
ここまで見つからないサンゴは、世界をみわたしてもめったにない。
そして、今回、絶滅したということになった。
一方で、絶滅危惧種とされたのが、シロワニ。
さて、ここで想像タイム。
シロワニって、いったいどんな動物だと思う?
名前から、想像してね。
海洋生物だから、海の中に住んでいるよ。
・・・
シロワニは、ネズミザメ目オオワニザメ科に属するサメ。
ワニというのは、実は、サメの別の呼び方でもある。
川に住んでいるワニとはちがう。
シロワニは、3メートル以上にもなる、大きなサメだ。
体重は、150キログラム以上。
シロワニの特徴のひとつは、赤ちゃんのころの育ち方。
シロワニの赤ちゃんは、タマゴから生まれる。
タマゴがかえるのは、お母さんの子宮(しきゅう)と呼ばれる場所の中。
子宮の中では、たくさんのサメの赤ちゃんが生まれる。
生まれた赤ちゃんは、他の赤ちゃんやまだ生まれてきていないタマゴを共食い(ともぐい)しちゃう。
ケンカでもするように、お互い食べあって、一番強いやつが最後に残る。
そして、1年くらいたってから、お母さんのおなかから生まれてくるんだ。
サメには子宮がふたつある。
だから、生まれてくる子供は、多くて2匹。
子宮の中の共食い競争を生き残ってきた子供だから、きっと、とても強い子供なんだろうね。
さて、今回絶滅危惧種とされた56種類の海洋動物たち。
甲殻類(こうかくるい)が、30種類。
魚類が、16種類。
その他の無脊椎動物(むせきついどうぶつ)が4種類。
どんなものが指定されたのか、興味のある子は、環境省のページを見てみてね。
http://www.env.go.jp/press/103813.html
写真は、オガサワラサンゴ。環境省ホームページより。
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