中国語で、「猫熊」とよばれる動物がいるよ。
猫みたいな、熊みたいな、ちょっと変わったこの動物。
2種類の「猫熊」がいて、動物園をのぞけば、どちらも中国にしか住んでいない。
大きい方は「大猫熊」、小さいほうは「小猫熊」だ。
いったい、どんな動物だと思う?
ヒントは・・・
日本でも、上野動物園や和歌山アドベンチャーワールドなど、いくつかの動物園で見ることができる。
竹が大好きで、よく竹をかじかじしているよ。
どう?
わかった?
・・・
答えは、パンダ。
大きいパンダは、ジャイアントパンダ。
小さいパンダは、レッサーパンダ。
この2種類のパンダ、どちらも同じ動物の仲間かというと、そうではないみたい。
最初に見つかったのは、レッサーパンダ。
その後、ジャイアントパンダが見つかり、よく似ているということで、どちらも「パンダの仲間」とされた。
しかし、その後の研究でちがいがわかり、今では次のように仲間分けされている。
ジャイアントパンダ・・・クマ下目クマ科
レッサーパンダ・・・イタチ小目レッサーパンダ科
ちなみに、「パンダ」という名前は、「竹」に由来する説と、「手のひら」に由来する説がある。
「竹」はネパール語で「ポンヤ」、「手のひら」はネパール語で「パンジャ」。
竹をよく食べるので、パンダ。
指が6本ある手のひらにとくちょうがあるので、パンダ。
どちらもありそうだね。
さて、そんなパンダのことが、新聞にとりあげられていたよ。
『パンダどんどん 中国まごまご』 朝日新聞
朝日新聞によると、パンダがどんどん何かをして、中国がまごまごしているらしい。
いったい、何がおこっているのかな?
・・・
国際自然保護連合(こくさいしぜんほごれんごう:IUCN)というところが作成するレッドリスト。
世界に住んでいる動物たちのうち、数が減って絶滅(ぜつめつ)してしまいそうなものが、絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)としてのせられている。
1980年ころ、1114頭しかいなかったジャイアントパンダも、絶滅危惧種としてレッドリストにのっていた。
ところが。
今年発表された新しいレッドリストでは、パンダは絶滅危惧種からはずされた。
現在のパンダの数は、1864頭。
この10年間で、17パーセントほど増えている。
それをうけて、絶滅危惧種ではなくなったんだね。
絶滅危惧種から外れたっていうことは、絶滅する心配が減ったということで、これはだれもが喜ぶべきことだよね。
野生のパンダが住んでいる中国の人ならば、なおさら喜んでいいはずだ。
それなのに、新聞を見ると、「中国まごまご」とある。
パンダがどんどん増えたのに、なんで中国は、まごまごしているんだろう?
みんな、想像してみて。
ちょっと長くなったので、続きは次回。
写真は、和歌山アドベンチャーワールドにて。
かわいいパンダたちに会えるよ。
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