2016年版レッドリスト~あの動物が絶滅危惧種から外れたよ

RAKUTO豊田校

2016年11月04日 06:00

中国語で、「猫熊」とよばれる動物がいるよ。

猫みたいな、熊みたいな、ちょっと変わったこの動物。
2種類の「猫熊」がいて、動物園をのぞけば、どちらも中国にしか住んでいない。
大きい方は「大猫熊」、小さいほうは「小猫熊」だ。

いったい、どんな動物だと思う?

ヒントは・・・

日本でも、上野動物園や和歌山アドベンチャーワールドなど、いくつかの動物園で見ることができる。
竹が大好きで、よく竹をかじかじしているよ。

どう?
わかった?



・・・



答えは、パンダ。

大きいパンダは、ジャイアントパンダ。
小さいパンダは、レッサーパンダ。


この2種類のパンダ、どちらも同じ動物の仲間かというと、そうではないみたい。

最初に見つかったのは、レッサーパンダ。
その後、ジャイアントパンダが見つかり、よく似ているということで、どちらも「パンダの仲間」とされた。

しかし、その後の研究でちがいがわかり、今では次のように仲間分けされている。

ジャイアントパンダ・・・クマ下目クマ科
レッサーパンダ・・・イタチ小目レッサーパンダ科

ちなみに、「パンダ」という名前は、「竹」に由来する説と、「手のひら」に由来する説がある。
「竹」はネパール語で「ポンヤ」、「手のひら」はネパール語で「パンジャ」。
竹をよく食べるので、パンダ。
指が6本ある手のひらにとくちょうがあるので、パンダ。
どちらもありそうだね。


さて、そんなパンダのことが、新聞にとりあげられていたよ。

『パンダどんどん 中国まごまご』 朝日新聞

朝日新聞によると、パンダがどんどん何かをして、中国がまごまごしているらしい。
いったい、何がおこっているのかな?



・・・



国際自然保護連合(こくさいしぜんほごれんごう:IUCN)というところが作成するレッドリスト。
世界に住んでいる動物たちのうち、数が減って絶滅(ぜつめつ)してしまいそうなものが、絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)としてのせられている。

1980年ころ、1114頭しかいなかったジャイアントパンダも、絶滅危惧種としてレッドリストにのっていた。

ところが。
今年発表された新しいレッドリストでは、パンダは絶滅危惧種からはずされた。

現在のパンダの数は、1864頭。
この10年間で、17パーセントほど増えている。
それをうけて、絶滅危惧種ではなくなったんだね。


絶滅危惧種から外れたっていうことは、絶滅する心配が減ったということで、これはだれもが喜ぶべきことだよね。
野生のパンダが住んでいる中国の人ならば、なおさら喜んでいいはずだ。
それなのに、新聞を見ると、「中国まごまご」とある。

パンダがどんどん増えたのに、なんで中国は、まごまごしているんだろう?
みんな、想像してみて。

ちょっと長くなったので、続きは次回。

写真は、和歌山アドベンチャーワールドにて。
かわいいパンダたちに会えるよ。




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