頭足類シンポジウム~イカはどっちが上なの?

RAKUTO豊田校

2015年11月05日 06:00

『イカはどっちが上で議論?学術的にはゲソ』 読売新聞

北海道函館市(はこだてし)で、2015年11月10日から、ある国際的なシンポジウムが開催される。
シンポジウムのテーマは、頭足類(とうそくるい)。
世界中から、頭足類の研究者が集まるんだって。

ところで、頭足類って、何者?

頭足類とよばれる動物。
いったい、どんな動物がいると思う?

ヒントは・・・
軟体動物(なんたいどうぶつ)の仲間だよ。
「頭足」っていう漢字から、想像してみてね。



・・・



答えは、タコやイカ。

ここで、もう一度、想像タイム。
タコやイカをふくむ頭足類。
人間やイヌ、ネコなどをふくむ脊椎動物(せきついどうぶつ)と、とても大きなちがいがあるんだ。
手や足の本数みたいな細かいところではなくて、もっと決定的なちがいがある。

みんな、自分の体とタコの体をくらべながら、想像してみて。
何が違う?



・・・



頭足類の体は、胴・頭・足に分かれていて、足も多数に分かれている。
人間などとの決定的なちがいは、足がはえている場所。

人間にしても、イヌやネコにしても、そして魚にしても。
手足やひれは、みんなみんな体からはえている。

ところが、頭足類は、目や口のある頭の部分から手足がはえているんだ。
だから、「頭足」類なんだね。


ところで、みんな、イカの絵をかくことができる?
手元に紙があったら、かいてみて。

・・・

さて。
すてきなイカの絵がかけた所で、続きに行こう。

新聞記事によると、頭足類をテーマにしたシンポジウムを間近にひかえ、学者さんたちの間で、ある議論(ぎろん)がおきているらしい。
きっかけは、シンポジウム用に作られた、ロゴマーク。
イカがデザインされているんだけど、問題は、その向き。


ここで、みんなのかいたイカの絵を、みてみよう。

イカの体の一番上に、三角頭巾(さんかくずきん)がついているよね。
そして、下には、顔があって、そこから足が10本。
つまり、三角頭巾が上で、足が下だ。
中には、上下反対や、横向きのイカをかいた子もいるかもしれないけど、たぶん、こうした絵が一番多いんじゃないかな?

シンポジウム用のロゴマークにかかれたイカも、それと同じ。
三角頭巾が上で、足が下だ。

ところが、このロゴマークをみた多くの学者さんが、「いや、これは違う。」という意見がたくさん出た。
その結果、ロゴマークは見直しされた。

新しいロゴマークにえがかれたイカは、上下反対。
三角頭巾が下で、足が上。

学者さんによると、動物の絵は、頭を上に、どう体を下にかくのがふつうなんだって。
いわれてみれば、人間とか犬とか、みんな頭を体の上に書くよね。

イカやタコも、同じように頭を上、体を下にかくと・・・
たしかに、よくみる普通の絵とは、さかさまになるね。

でも、やはり、専門家にいわせると上下反対かもしれないけれど、なじみがあるのは三角頭巾が上のイカだよね。

写真は、イカ。ウィキペディアより。





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