サンゴ~世界的な白化を確認!?

RAKUTO豊田校

2015年10月19日 06:00

『サンゴの世界的な白化を確認 観測史上3度目』 CNN

アメリカの海洋大気局(かいようたいききょく)とオーストラリアのクイーンズランド大学などの研究チーム。
世界中のサンゴ礁(さんごしょう)の調査を行っているよ。

その研究チームによると、世界的な規模で、サンゴが白化しているらしい。
白化とは、サンゴの病気のひとつ。
ストレスにさらされることで、発病する。
白化したサンゴは、栄養をとることができず、いずれ死んでしまう。

今回、サンゴにストレスを与えたのは、高すぎる海水温。
暖かい海が好きなサンゴも、温度が高すぎるとストレスを感じてしまう。
海水温があがっている原因は、地球温暖化や地球の地殻活動(ちかくかつどう)の活発化などが考えられる。

このままでは、世界のサンゴがあぶない。
その対策は、今年12月に開かれる国連気候変動枠組み条約(こくれんきこうへんどうわくぐみじょうやく)の会議(COP21)で話し合われる予定。
会議の結果がどうなるのか、今はまだわからないけど、なんとかサンゴを守ってあげてほしいね。


さて、ここで、2013年1月の記事で、サンゴについて復習しよう。
日本のサンゴも、あぶない状態が続いているんだ。

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日本近海のサンゴ、2070年代に危機的状況? 読売新聞


みんな、サンゴって知ってる?

沖縄県など、南の海に行くと、とてもきれいな色をした、サンゴを見ることができる。
名古屋港水族館でも、見ることができるよ。

ごつごつした岩みたいなものや、木の枝のようなもの。
いろいろな形に、いろいろな色のサンゴがいる。

さて、ここで問題。
サンゴは、動物でしょうか?植物でしょうか?
みんな、どちらだと思う?


・・・


答えは、動物。

ぱっと見たところ、海の中の岩みたいで、動かないよね。
だけど、れっきとした動物なんだ。
他の動物と一緒で、エサをとって食べたり、卵を産んだりしてるんだよ。

お昼の間は、エサが必要ない、かわったサンゴもいる。
エサを食べないと、生きるために必要なエネルギーがんくなっちゃうはずなんだけど・・・

そう、このサンゴは、エネルギーを他の人に作ってもらっているんだ。

誰に作ってもらっているかというと・・・

褐虫藻(かっちゅうそう)という、植物からもらっている。

サンゴの中には、この褐虫藻がたくさん住んでいる。
そう、外に生えているわけではなく、中に生えている。
共生っていうんだよ。

この褐虫藻は植物なので、光合成をしてエネルギーを作る。
そして、出来上がったエネルギーを、サンゴにおすそわけしてくれるんだ。

だから、太陽がでている間、サンゴはエサを食べなくても大丈夫。


太陽が沈むと、光合成のエネルギーをもらうことができないので、触手をのばしてプランクトンなどをとって食べるよ。


さて、記事にもどろう。

読売新聞の記事によると、日本の近くのサンゴが、2070年代にはたくさん死んでしまうかもしれないとのこと。

いったい、何が起こっているんだろう?

ちょっと長くなったので、続きは明日。


写真は、サンゴ。ウィキペディアより。
色とりどりのきれいなサンゴ。
この色は、実は褐虫藻の色なんだって。




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