中国で巨大望遠鏡~地球外生命が見つかるかも!?

RAKUTO豊田校

2015年10月15日 06:00

いつも、宇宙から素敵な写真を送り続けてくれる、宇宙望遠鏡ケプラー。
ケプラーは、たくさんの星や星雲などを見つけて、地球に情報をおくってくれている。
このブログでも、なんどか取り上げたことがあるよ。

そんなケプラー望遠鏡が、2013年5月に、故障してしまった。
望遠鏡の向きを調整するための「リアクションホイール」という部品が動かなくなってしまったんだ。

望遠鏡の向きを調整するためには、最低でも3つの「リアクションホイール」が必要。
ケプラーには、4つの「リアクションホイール」がついている。
しかし、2012年の夏、そのひとつが故障して、今まで3つの部品で動いていた。
そして2013年、さらにひとつ「リアクションホイール」が故障してしまった。

『がんばれケプラー!?』
http://rakuto-toyota.jp/e262314.html

アメリカ航空宇宙局(こうくううちゅうきょく:NASA)では、なんとか修理しようとがんばった。
しかし、うまく修理することができず、2013年8月に、ケプラーを使った本格的な宇宙観測を中止した。

それでも、ケプラーはがんばって、できるかぎりの観測を行っている。
そして、今年7月、新しい星を発見した。

この星の名前は、ケプラー452b。
NASAによると、この星、「地球のいとこ」なんだって。

「地球のいとこ」って、いったい、どんな星なんだろう?
みんな、想像してみてね。


・・・


まずは、地球のことをおさらいだ。

地球の直径は、およそ12700キロメートル。
太陽のまわりを、1年間かけて公転している。

太陽からの距離は、およそ1億5000万キロメートル。
この距離が、じつはとても大切。

もしも、地球がこれよりもちょっとだけ太陽に近い位置にあったとしたら・・・。
地球は暑すぎ。
水はすべて蒸発(じょうはつ)して、ひからびた星になってしまう。
もちろん、生き物は生きていられない。

一方で、ちょっとでも遠くにあったとしたら・・・。
地球は寒すぎ。
あらゆるものが凍り付いてしまう。
こちらも、やはり、生き物は生きていられない。

地球は、たまたま、太陽からちょうどよい位置にある。
暑すぎず、寒すぎず。
だから、ぼくたち人間も生きていられるんだ。


今度は、ケプラー452b。

場所は、はくちょう座のすぐ近く。
はくちょう座といえば、夏の大三角を作り出す、デネブがある星座だね。

大きさは、地球のおよそ1.6倍。
地球が太陽の周りを公転しているのと同じように、太陽によくにた恒星(こうせい)の周りをぐるぐる公転している。

そして、この恒星からの距離が、地球と同じく、たまたまいい感じ。
暑すぎず、寒すぎず、地球と同じように、水があって、ひょっとしたら生き物もいるかもしれないんだって。
なるほど、それで「地球のいとこ」と呼ばれているんだね。


せっかく見つけたケプラー452b。
せっかくだから、もっともっと詳しく調べたい。

でも、ケプラー望遠鏡の性能では、そこまで詳しく調べることはできない。
残念・・・と思ったら、こんなニュースが。

『中国で世界最大の宇宙望遠鏡を建設 地球外生命の発見に期待』 CNN

中国では、ただいま巨大な宇宙望遠鏡を開発中。
みごと完成すれば、世界最大。
光を反射する反射鏡(はんしゃきょう)の大きさは、なんとサッカー場30個分の大きさ。
もちろん、性能もすごいらしい。

FASTと名付けられたこの望遠鏡。
うまくいけば、2016年、つまり来年には完成するんだって。

この望遠鏡を使えば、ケプラー452bのことも、もっと詳しく調べることができる。
ひょっとしたら、宇宙人を発見できるかも。
これは、楽しみだね。

写真は、「ひょっとしたら生き物がいるかも!」といわれている星たち。
NASA公式ページより。



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