カスミサンショウウオを守れ~岐阜の高校生が大活躍!

RAKUTO豊田校

2015年07月20日 06:00

カスミサンショウウオを守れ!…岐阜高生ら幼生放流 読売新聞

カスミサンショウウオだって。
みんな、サンショウウオって、知ってる?
水族館などで、みかけることがあるよね。

どんな生き物だっけ?
思い出してみて。


・・・


サンショウウオは、漢字で書くと、山椒魚。
魚(うお)とあるけど、魚じゃない。
カエルなどと同じく、両生類の仲間だ。

山椒(さんしょう)って、知ってる?
ウナギのかば焼きなどにかけることもある、香辛料(こうしんりょう)だ。
サンショウウオは、山椒のようなにおいがすることから、山椒魚と呼ばれるようになったんだって。

昔の人は、サンショウウオをつかまえて食べることも多かったみたい。
つかまえたサンショウウオを半分にさいて、その半分を川に流すと、再生してもとの姿にもどるという伝説もあって、「はんざき」と呼ばれることもあったらしい。

英語名は、サラマンダー。
かっこいい名前だね。

サンショウウオといえば、有名なのはオオサンショウウオ。
全長50~150センチメートル。
世界最大の両生類だ。

それに対して、今回の記事の主役カスミサンショウウオは、全長9~13センチメートル。
とてもかわいいサンショウウオだ。

カスミサンショウウオは、水田や湧水(わきみず)の周りに住んでいる。
夜行性で、昼間はお昼寝。
夜になると起き出して、こん虫やクモを捕まえて、食べるんだ。

最近では、水田が減ったり、水質が悪くなったりして、住める場所が減ってしまった。
また、アメリカザリガニなど、外国からやってきた外来種に食べられることも多くなった。
こうした理由によって、カスミサンショウウオの数は、ものすごく減ってしまった。
今では、絶滅(ぜつめつ)も心配されている状況だ。


そんな中、立ち上がったのは、岐阜県の高校生たち。
岐阜高校の自然科学部(しぜんかがくぶ)のみんなが、2007年からカスミサンショウウオを保護する活動をはじめたんだ。

今年2月。
自然科学部の部員たちは、カスミサンショウウオの生息地で、卵を保護。
学校の実験室で、孵化(ふか)させた。
孵化したカスミサンショウウオは、実験室で大切に育てられる。

そして、6月30日。
自然科学部の部員たちの手によって大切に育てられた1450匹の赤ちゃんが、川に帰された。

リーダーの前田さんは、「貴重な生き物が生息していることを市民に知ってほしい」と話す。
岐阜高校の自然科学部(しぜんかがくぶ)のみんなの活躍、すごいね。
これからもがんばって、カスミサンショウウオを守ってほしいね。

写真は、カスミサンショウウオ。ウィキペディアより。
そういえば、昔、八方尾根に登山した時に、オタマジャクシだと思ってすくい上げたのが、実はクロサンショウウオでびっくりしたことがあるよ。
みんなも、山などに遊びに行った時に、サンショウウオに出会うこともあるかもしれない。
もしも出会ったら、大切にあつかってあげようね。





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