探査機ニューホライズン 14日最接近 朝日小学生新聞
2015年7月7日。
NASAから、こんな写真(NASA公式ページより)がおくられてきた。
星に、ハートのもようがついているよね。
この星は、地球と同じ、太陽系の仲間だ。
太陽の周りをぐるぐる回る、太陽系の惑星たち。
その一番外側、つまり太陽から一番遠い場所にあるのが、今回の主役、冥王星(めいおうせい)だ。
英語では、ブルートと呼ばれている。
ディズニーのキャラクターにプルートという犬がいるけれど、そのプルートとは、何の関係もない。
1931年、当時11才だった女の子が、つけた名前なんだ。
ここで、問題。
みんな、太陽系の惑星の名前、知ってる?
太陽から近い順に言ってみて。
・・・
太陽系の惑星は、「水金地火木土天海(すいきんちかもくどってんかい)」だ。
太陽から近い順に、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星。
「すいきんちかもくどってんかい」と、リズムよく声に出して、おぼえちゃおう。
この「すいきんちかもくどってんかい」は、2006年までは、「すいきんちかもくどってんかいめい」だったんだ。
最後に、冥王星が加えられていた。
ところが、あまりに小さい冥王星は、2006年の会議で、惑星から準惑星に格下げされちゃった。
だから、今は、「すいきんちかもくどってんかい」なんだ。
冥王星の大きさは、直径2300キロメートル。
地球の5分の1だ。
地球からの距離は、およそ59億キロメートル。
地球から太陽までの距離が1億5000万キロメートル。
それとくらべてみると、とっても遠くにある星だということが、よくわかるね。
小さい上に、地球からとても遠い冥王星は、ナゾだらけ。
2300キロメートルといわれているその直径も、実ははっきりわかっていない。
そのナゾの天体を調査するために、2006年、アメリカの探査機ニューホライズンが打ち上げられた。
ニューホライズンの特徴は、とにかく速いこと。
打ち上げられた時の速さは、時速16キロメートル。
打ち上げの9時間後には、月を通り過ぎちゃった。
その後、ニューホライズンはどんどんスピードをあげて、現在、時速8万3000キロメートルの猛スピードで冥王星に接近中だ。
そしてついに!
今日、つまり2015年7月14日に、冥王星に最接近するんだ。
さきほどのハートもようの写真は、冥王星に近づきつつあるニューホライズンが撮影した画像。
ハートもようがいったい何なのか、今の時点ではわかっていないけど、ニューホライズンが最接近すると、そのナゾもとけるかもしれない。
冥王星の地表は、チタンやチッ素とよばれる物質が凍り付いた、不思議な光景だといわれている。
ニューホライズンがおくってくる画像には、いったいどんな世界が映し出されているんだろう?
明日いこう、NASAからのニュースが楽しみだね。
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