イギリスのエコなバス~燃料は何から作る?

RAKUTO豊田校

2014年12月01日 06:00

英国初の「バイオ・バス」発進 CNN


イギリスで、とってもエコな、新しいバスが走り始めたんだって。
いったい、どんなバスなんだろう?
さっそく写真(CNNサイトより)を見てみよう。




バスに、何か、面白そうな絵がかいてあるね。
いったい、何の絵だろう?

・・・って、これは、トイレ?
乗客のみんなが、トイレに座っている絵がかかれているね。
これは、いったい、どんなバスなんだろう?


・・・


このバス、とても、エコなバスなんだ。
エコのひけつは、使う燃料にある。

このバスが使う燃料は、「バイオ・ガス」だ。
バイオ・ガスを使うと、地球温暖化の原因といわれている二酸化炭素などの排出量を、30パーセントもおさえることができる。
なるほど、これはエコだね。

で、トイレの絵とバイオ・ガス、何か関係があるの?
トイレの絵は、ただのいたずら?
・・・いやいや、トイレの絵とバイオ・ガス、きちんと関係があるんだよ。


ここで、問題。

とってもエコなバイオ・ガス。
人が住んでいるかぎり、どこにでもある、あるものから、作り出すんだ。

いったい、何から作り出すと思う?
予想してみてね。

ヒントは・・・トイレの絵。


・・・


答えは、排泄物(はいせつぶつ)。
つまり、うんちやおしっこだ。
他にも、生ごみなどから作り出すことができる。

排泄物や生ごみは、バクテリアに分解(ぶんかい)されるときに、ガスを出す。
それが、バイオ・ガスだ。

もともとが排泄物や生ごみだけに、このガス、とてもくさいんじゃない?
そう思った子もいるかもしれないが、心配ご無用。
バイオガスの主成分は、メタンガスと二酸化炭素。
においは、しないんだ。


バイオ・ガスを作り出す施設で働いているモハメド・サディクによると、バイオ・バスは地元住民の力で走る。乗客の皆さんもその一部かもしれない」とのこと。
確かに、その通りだ。
自分の力でバスが走るなんて、なんかふしぎな感じだね。
なんでも、人が一年間に出す排泄物で、バスをおよそ60キロメートル走らせることができるらしいよ。


必要のない排泄物や生ごみを使って、燃料をつくる。
さらに、二酸化炭素の排出量も大きく減らすことができる。
これは、エコだね。
すごい。


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