うるう年~なんで4年に1回なの?

RAKUTO豊田校

2016年03月01日 06:00

昨日は、4年に一度のうるう日だったね。
朝、いつものように通学団の付き添いにでかけた時、「うるう年って、なんであるの?」と聞かれたよ。

4年に一度だけやってくる、2月29日。
なんで、そんな日があるの?
なんで、4年に一回なの?
みんな、答えられる?
高学年のみなさんは、ぜひ答えてみて。



・・・



地球は、太陽のまわりをくるくる公転している。
一周するのにかかる時間は、およそ1年。
春夏秋冬、季節の変化は、この公転のおかげでおこるんだ。

くりかえすけど、一周するのにかかる時間は、「およそ1年」。
そう、「およそ」なのだ。

「およそ」を取ると、どうなるのか?
正確には、365日5時間48分46秒で一周している。

1年(=365日)よりも、5時間48分46秒よけいにかかっている。
このままにしておくと、カレンダーと季節のうつりかわりに、ずれが出てくる。

これが4年間続くと。どれだけずれるのか?
計算できる子は、いるかな?



・・・



まずは、5時間48分46秒を、秒になおす。
すると、2万926秒となる。

これを4年分だから、4をかけて・・・
8万3704秒だ。

これを、時分秒にもどすと・・・
23時間15分4秒。
およそ1日だね。

つまり、4年間で、およそ1日分のずれが、生じているというわけだ。
このずれをなおすためにあるのが、うるう年。
4年でおよそ1日分ずれるので、4年ごとに2月29日をもうけて、時間あわせをするというわけだ。

ここで、「おや?」と思った子は、いないかな?
ずれを直すためにうるう日なのに、なにかがおかしい。
みんな、考えてみて。



・・・



そう、4年で生じるずれは、「およそ1日」。
ぴったり一日ではないよね。

正確には、23時間15分4秒のずれなので、1日よりも44分56秒短い。
せっかくうるう日をもうけても、これでは4年に1回、44分56秒ずつずれてしまう。

これが32回続くと、またまた、およそ1日分、ずれてしまう。
このずれをなくすために、およそ100年に一回、うるう年ではない年をもうけている。


ちょっとわかりにくくなったので、「うるう年」について整理すると・・・

4で割り切れる年は、うるう年。
ただし、100で割り切れるけど400では割り切れない年は、うるう年ではないものとする。


今年は、2016年。
4で割り切れるので、うるう年。

たとえば、2100年。
4で割り切れるのでうるう年かと思いきや、100で割り切れて400で割り切れない。

ということで、2100年は、うるう年ではないんだよ。
うるう年、むずかしいね。


むずかしいことはさておき、とりあえず、オリンピックのある年は、うるう年なんだと思っておこう。
今年の次のうるう年は、2020年。
東京オリンピックが行われる年だよ。

写真は、1964年の行われた東京オリンピックの開会式の様子。ウィキペディアより。
この年も、もちろんうるう年だったよ。




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