今年も、秋が深まってきたね。
みんな、電車にのって、山の方へおでかけすることある?
秋のきれいな山をながめながら、電車にゆられるのは、とても気持ちがいい。
ところが、秋になると、電車の事故が増えるらしい。
特に、夜。
ある生き物と、電車がしょうとつする事故がたくさん起こる。
ある生き物って、いったいなんだと思う?
日本の山の中に、たくさんすんでいる、ある生き物だ。
予想してみてね。
・・・
答えは、シカ。
毎年、秋になると、電車とシカがしょうとつする事故が増えるんだって。
事故がおこるのは、シカが線路に入り込んでしまうことが原因だ。
でも、シカが線路に入る込むのは、いったいどうしてだろう?
専門家によると・・・
シカの数が増えた。
数が増えたので、たくさんのエサが必要。
たくさんのエサを集めるためには、いままでよりも広い場所を移動しなければならない。
そのため、時には線路を横切って、広い場所を移動する。
・・・と考えられてきた。
そういうことならば、しかたがない。
とにかく、シカを線路に近づけなければよいのだ。
さて、ここで想像タイム。
山の中を走る線路。
ここに、シカを近づけさせないようにするには、どんな方法があるだろう?
何を使ってもいいし、どんな方法でもよいので、考えてみて。
みんなだったら、どうやってシカが入ってくるのをふせぐ?
・・・
どう?
何か、面白いアイデアは出てきたかな?
ありきたりだけど、線路の周りに、フェンスを作るのも、よい方法だよね。
ところが、運動がとくいなシカは、フェンスをひょいと飛び越えちゃう。
そこで、JR東海がとった方法は、フン、つまりうんこを使った作戦だ。
あるもののフンを線路の周りにまいておけば、シカは怖がって線路に近づかないだろう。
そんなことを考えて、線路の周りに、ある動物のフンをまいた。
ここで、もう一回、想像タイム。
JR東海の人たちがまいたフン。
いったい、どんな動物のフンだと思う?
シカが怖がるような動物、いったいどんなものがいる?
・・・
答えは、ライオンやトラのフン。
ライオンやトラのフンが落ちていれば、それは近くにライオンやトラがいるということだ。
シカにとっては、これは怖くてしかたがないよね。
JR東海のフン作戦、これはきっとうまくいくはず・・・と思いきや。
あまり、効果はなかったんだって。
なにをやっても、うまくいかないシカ対策。
そこで、もう一度、「そもそも、シカはなんで線路に近づくのか?」という問題から、考え直すことにした。
そして、いろいろと調査を進めていくと・・・
意外なことがわかったんだって。
いったい、何がわかったんだろう?
シカは、何のために、線路に近づくの?
長くなったので、続きは次回。
写真は、富山県の黒部渓谷鉄道にて。
山の中を走る、小さな鉄道だ。
景色がとっても素敵なんだよ。
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