プラスチックのスープ~海をよごす悪い奴

RAKUTO豊田校

2015年08月31日 06:00

朝日新聞の天声人語を読んでいたら、「海がプラスチックのスープになっている。」と書いてあったよ。
「海がプラスチックのスープ」って、いったいどんな状態なんだろう?
みんな、想像できる?


・・・


ぼくたちは生活の中で、たくさんのプラスチックを使っているよね。
みんな、身の周りにあるプラスチックでできたものを思い出してみて。
いくつくらい、思い出せるかな?


・・・


スーパーのレジ袋やペットボトルなど、ありとあらゆるものにプラスチックが使われているよね。
定規や筆箱など、みんなが学校で使っているものにも、プラスチックが使われているものがたくさんあるよ。


そんなプラスチックたち。
いらなくなった時に、一人一人がゴミとしてきちんと捨ててくれれば、問題ない。
だけど、中には悪い人がいて、ぽいっとそのあたりに捨てられることもある。

河原や海にすてられたプラスチックたちは、川の流れや波にもまれて、海岸に流れ着く。
他の場所にすてられたプラスチックたちも、いつしか川に流れ込み、海に流れ着くことがあるかもしれない。

海岸に流れ着いたプラスチックは、紫外線(しがいせん)や波にあたって細かくくだけていく。
ゴミの多くなった今、この細かくくだけたプラスチックが、海にはたっぷりと含まれているらしい。
「海がプラスチックのスープ」というのは、細かいプラスチックがスープのように海に溶け込んでいる状態のことを言うんだね。

粒子(りゅうし)レベルまでくだけちったゴミは、見た目が動物プランクトンににているんだって。
それをクラゲなどが間違えて、ぱくっと食べちゃう。
そのクラゲを、魚がぱくっと食べると、ゴミは魚の体に入り込む。
もちろん、魚の体にとって、よくないことだ。

そしてその魚を、人間が食べると・・・
そうなると、人間が作ってすてたプラスチックが、まわりまわって人間の体の中に入りこむことになる。
もちろん、体にとってはよくないことだ。


太平洋には、海流と海流にはさまれてゴミがたまる、「太平洋ゴミベルト」といわれる場所があるんだって。
2001年にそこの海水を調査したら、プラスチックのゴミの量(重さ)が、動物プランクトンの7倍よりも多かったらしい。

とんでもなくよごれているんだね。
まさに、プラスチックのスープのようだ。


人間のせいで、スープのように汚れてしまった海。
少しでも、きれいな海に戻したいよね。

そのためにみんなができることは何だろう?
必ずあるはずだよ。
想像してみてね。

こちらは、海をきれいにする取り組みをしている、JEANのホームページ。
「美しい海を子どもたちへ」を合言葉に、いろいろな活動をしているよ。
http://www.jean.jp/


写真は、ハワイの海岸に流れついたゴミ。ウィキペディアより。




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