科学の扉 災害リスク 朝日新聞
2011年3月11日。
関東から東北にかけて、大きな地震と津波がおそいかかった。
東日本大震災だ。
日本人にとっては、忘れられない、忘れてはならない、大きな災害だったよね。
今日は、3月12日。
昨日3月11をすぎて、あの日からまるまる4年が経過したことになる。
みんな、普段の生活の中で、「災害」について考えたことがある?
いつも通りの平和な生活が続いていると、ついつい「災害」というものに対して、関心がいかなくなってしまうよね。
「3.11」から、まる4年。
これを機会に、もう一度、「災害」というものついて、一緒に考えてみよう。
まずは、日本のことから。
みんな、日本に住んでいるわけだから、当然日本のことにはくわしいよね。
そこで、問題。
2011年のデータを見ると、世界には196の国がある。
まずは、これらの国々との面積くらべだ。
1位がトップで、98位がどまんなか、最下位は196位。
みんなの住んでいる日本は、これら世界の国々と比べて、広い?
それとも、せまい?
96位より上ならば広い方だし、下ならばせまいほうだ。
いったい、日本は何位だと思う?
予想してみてね。
・・・
答えは、61位。
日本は、結構ひろい方なんだね。
地球儀をもってきて、日本の大きさにあわせて紙を切り取って、その紙をヨーロッパなどの国々に重ねてみよう。
日本は、けっこう大きいんだなっていうことが、よくわかる。
排他的経済水域(はいたてきけいざいすいいき)などと呼ばれる海の広さも加えると、日本はなんと世界で9番目に広い。
こんなに広い日本なのに、多くの人は「日本はせまい」という。
これには、きちんとわけがある。
広いはずなのに、みんなが「せまい」という。
いったい、なんでだと思う?
・・・
ここで、日本の国土の特徴を考えてみよう。
手元に、図鑑や地図帳がある人は、日本全体を見ることができるページを開いてみよう。
地球儀を持っている子は、世界の国々と比べてみてもいい。
日本の国土の特徴、何か見えてくるかな?
日本は、あれがとても多い国なんだ。
あれって、何だと思う?
・・・
答えは、山。
日本の国土の、4分の3は、山地だ。
だから、街が発展するような、平らな場所は少ない。
火山も多い。
日本は、世界でも有数の火山大国だ。
世界には、1548の火山がある。
そのうち、じつに7パーセントにあたる、108の火山が日本にある。
火山の回りには人は住みにくいから、ますます国土がせまく感じる。
次に川。
またまた、地図帳などをながめて、日本の川の特徴を想像してみよう。
細長い上に、山がたくさんある日本。
そこを流れる川には、どんな特徴があるんだろう?
・・・
まず、日本の川は、短い。
川の流れだす山から、流れ出る海までの長さが短いから、これは当然だよね。
その短い距離を、山のてっぺんから一気にかけおりる。
だから、流れが急。
豊田市を流れている矢作川も、けっこうな急流なんだよ。
さて、ここまで日本の国土をさらっとながめてみたよ。
山が多く、火山大国。
川は、急流が多い。
山が多いので、平地が少ない。
日本の人口は、海の近くにできた平野に集中している。
これら日本の国土の特徴をふまえて、日本でくらす人々が警戒(けいかい)しなければならない災害って、いったい何があると思う?
5つあるよ。
想像してみてね。
答えは、次回。
写真は、日本。
グーグルアースより。
山がたくさん、平地が少ない。
⇒RAKUTOの理念
⇒コース/料金
⇒説明会/体験授業