四国の南、太平洋。
この海の底に、深い深い溝(みぞ)がある。
深さは、およそ4000メートル。
とても、深い。
この溝を、南海トラフという。
ここは、大陸のプレートとプレートがぶつかる場所。
プレート同士がせめぎあって、時々、大きな地震がおこる。
プレートのせいでおこる大きな地震は、だいたい100年に一回おこるって言われている。
昨年の東北の地震も、前の地震からおよそ100年たっておきている。
南海トラフは、どうなんだろう?
昨日、朝日新聞に、南海トラフ沿いの地震の表がのっていたので、それを紹介するね。
南海トラフ沿いの大きな地震は、大きく3つある。
四国の近くでおこる、南海地震。
紀伊半島のあたりでおこる、東南海地震。
東海地方を中心とした、東海地震。
この3つ。
改めて表をみてみると・・・
<9月13日朝日新聞朝刊より>
みんな、この表をよく見てみよう。
何か、気が付くことがあるかな?
・・・
この表を見ると、時に長かったり短かったりするけど、だいたい100年毎におきているね。
一番最近おきた地震は・・・
南海地震が、1946年。
南海東地震が、1944年。
東海地震は、1854年。
なんと、東海地震だけは、160年も前だ。
160年もの間、大きな地震がない。
これは、つまり、次の地震がいつおこっても不思議じゃないってことだね。
それから、もうひとつ。
南海トラフ沿いの3つの地震は、ほとんど同じ年におきている。
たまに、違う年のものもあるけれど、ほとんどが同時におきているということだ。
これは、なんでだろう?
・・・
3つのうちどこかで地震がおこると・・・
それにひきずられて同じ南海トラフの他の場所でも地震がおこってしまう!
連動型地震(れんどうがたじしん)というよ。
南海地震や東南海地震は、前の地震からおよそ70年たとうとしている。
大きな地震が100年毎だとすれば、まだ大丈夫。
しかし、すでに160年たっている東海地震がおこれば・・・
それにひきずられて、この2つの地震もおこるかもしれない。
それに、南海地震や東南海地震も、必ず100年ごととはかぎらない。
<まとめ>
東海地震は、前の地震から160年たっていて、次の地震がいつおこっても不思議じゃない。
南海地震や東南海地震は、70年くらいしかたっていないけど、必ず100年毎ではないので、こちらにも注意しなければ。
この3つのどこかで地震がおこると、それに引きずられてほかの2つの地震もおこってしまう可能性が高い。
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地震はこわいけど、いざという時の心がまえと準備がしっかりしていれば、大丈夫。
みんなのおうちでは、地震に備えた準備がされているかな?
地震がおこったら、どこに逃げたらいいか?
特に、大人がそばにいない時におこったら、どうするか?
一度、見直ししておくといいね。