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2017年05月27日 06:00 学び~理科
育て竜の子~どんな苦労があったの?
前回は、見た目が竜の赤ちゃんみたいで、ドラゴンズベビーとも呼ばれている、ホライモリという生き物のついて紹介したよ。
『育て竜の子~いったいどんな動物?』
http://rakuto-toyota.jp/e406921.html
ディナル・アルプス山脈(さんみゃく)というところにある、カルスト洞穴(どうけつ)という洞窟にしかすんでいないホライモリ。
とてもめずらしくて、めったにお目にかかることができない。
そんなホライモリが、2005年の愛知万博の縁で、愛知県碧南市(へきなんし)にある、碧南海浜水族館(へきなんかいひんすいぞくかん)で、大切に飼われている。
2005年の愛知万博には、世界中の国がブースを出して、自分の国を紹介してくれた。
そんな中、クロアチアの人たちは、日本の人たちによろこんでもらおうと、ホライモリ4匹を連れてきてくれた。
ホライモリは、万博が行われている半年間だけ、碧南海浜水族館に展示されることになった。
ところが、水族館の人たちには、ホライモリの飼い方が全く分からない。
ここで、想像タイム。
図鑑にものっていないような新しい生き物を飼おうとした時。
インターネットなどで情報を集めることになると思われる。
こんな時、みんなは、どんな情報を集める?
生き物を飼うのに、知っていけなければいけないことって、何?
・・・
生き物を飼おうと思えば、まずは環境。
ホライモリであれば、水の中の生き物なので、どんな水が好きなのかを知る必要がある。
水といっても、海水もあれば淡水(たんすい)もある。
その成分も、水によっていろいろだ。
次に、温度。
水を用意したら、その温度は何度くらいにすればよいのか。
ホライモリだったら、洞窟内の水の温度と、同じようにすればいいはずだ。
そして、エサ。
なにを好んで食べるのかを、知る必要がある。
エサがないと、ずっと生きてはいけないはずだよね。
朝日新聞の記事によると、ホライモリを飼うことになった水族館の人たちも、いろいろと苦労をしたみたいだよ。
『育て竜の子 愛の12年』 朝日新聞
水族館の人たちは、さっそくホライモリの飼い方を、クロアチアの人たちに聞いてみた。
そうしたところ、「洞窟(どうくつ)と同じ成分の水を使い、水温を10度前後にしておけばいい。」といわれた。
半年くらいなら、エサは食べなくてもだいじょうぶとも。
それを聞いて、水族館の人たちは、水を探しはじめた。
洞窟の水は、日本の水とは、まったく成分がちがう。
そこで、ヨーロッパから輸入(ゆにゅう)されているミネラルウォーターを調べてみた。
そうしたところ、ひとつだけ、洞窟内の水と同じような成分のものがみつかった。
水族館では、さっそく、その水をたくさん購入。
エサは必要ないので、とりあえず一安心。
4匹のホライモリたちは、ぶじ、碧南海浜水族館で展示されることとなった。
ところが、万博が終わりに近づいたある日。
クロアチアの人たちから、「ホライモリ4匹は、このまま寄贈(きぞう)するから、水族館で飼い続けてほしい。」といわれた。
寄贈してくれるのはうれしいけど、どうやって飼いつづけるのか。
そもそも半年だけという話だったので、エサのことなどは、まったく調べてもいなかった。
とはいえ、クロアチアの人からは、「エサなしでも、12年は生き続ける。」といわれていたので、そのままエサなしで飼い続けることに。
ところが。
それから半年ほどたってみると、ホライモリたちは、明らかにやせてきた。
12年エサなしでも、だいじょうぶなはずなのに。
困った水族館の人たちは、ホライモリたちがどんなエサを食べるのか、クロアチアの人たちに聞いてみた。
クロアチアの人から「ビデオで調べて。」と返事があり、さっそく調べてみると、小さなエビを食べていることがわかった。
エビならば、日本にもたくさんある。
さっそく、ビデオで見たエビににているものを探してきた。
そして、そのエビをホライモリたちにあたえてみると・・・。
ホライモリたちは、よろこんでパクパク食べ始めた。
これで、ひと安心。
水族館の人たちは、よろこんでたくさんのエサを、ホライモリたちにあたえはじめた。
ところが、これがいけなかった。
もともと「エサなしで12年だいじょうぶ」なくらい小食のホライモリ。
たくさんのエサを一度に食べすぎたことで、おなかがパンパンになりすぎて、1匹が死んでしまった。
生き物が少ない洞窟の中で、ホライモリたちが、一度にたくさんのエサを食べることはありえない。
水族館の人たちは、それ以降、なるべく自然に近い形になるように、少しづつエサをあたえることにした。
それから12年。
4匹いたホライモリたちは1匹まで減ってしまったが、その1匹はまだまだ元気。
クロアチアでは、80~100年生き続けるといわれているホライモリ。
水族館の人たちは、今もとても大切に飼い続けている。
碧南海浜水族館にいって、ホライモリに会いたいね。
写真は、愛知万博の会場。
たくさんの国が、いろいろな展示をしていたよ。
⇒RAKUTOの理念
⇒コース/料金
⇒説明会/体験授業
⇒レッスンの様子はこちら
『育て竜の子~いったいどんな動物?』
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ディナル・アルプス山脈(さんみゃく)というところにある、カルスト洞穴(どうけつ)という洞窟にしかすんでいないホライモリ。
とてもめずらしくて、めったにお目にかかることができない。
そんなホライモリが、2005年の愛知万博の縁で、愛知県碧南市(へきなんし)にある、碧南海浜水族館(へきなんかいひんすいぞくかん)で、大切に飼われている。
2005年の愛知万博には、世界中の国がブースを出して、自分の国を紹介してくれた。
そんな中、クロアチアの人たちは、日本の人たちによろこんでもらおうと、ホライモリ4匹を連れてきてくれた。
ホライモリは、万博が行われている半年間だけ、碧南海浜水族館に展示されることになった。
ところが、水族館の人たちには、ホライモリの飼い方が全く分からない。
ここで、想像タイム。
図鑑にものっていないような新しい生き物を飼おうとした時。
インターネットなどで情報を集めることになると思われる。
こんな時、みんなは、どんな情報を集める?
生き物を飼うのに、知っていけなければいけないことって、何?
・・・
生き物を飼おうと思えば、まずは環境。
ホライモリであれば、水の中の生き物なので、どんな水が好きなのかを知る必要がある。
水といっても、海水もあれば淡水(たんすい)もある。
その成分も、水によっていろいろだ。
次に、温度。
水を用意したら、その温度は何度くらいにすればよいのか。
ホライモリだったら、洞窟内の水の温度と、同じようにすればいいはずだ。
そして、エサ。
なにを好んで食べるのかを、知る必要がある。
エサがないと、ずっと生きてはいけないはずだよね。
朝日新聞の記事によると、ホライモリを飼うことになった水族館の人たちも、いろいろと苦労をしたみたいだよ。
『育て竜の子 愛の12年』 朝日新聞
水族館の人たちは、さっそくホライモリの飼い方を、クロアチアの人たちに聞いてみた。
そうしたところ、「洞窟(どうくつ)と同じ成分の水を使い、水温を10度前後にしておけばいい。」といわれた。
半年くらいなら、エサは食べなくてもだいじょうぶとも。
それを聞いて、水族館の人たちは、水を探しはじめた。
洞窟の水は、日本の水とは、まったく成分がちがう。
そこで、ヨーロッパから輸入(ゆにゅう)されているミネラルウォーターを調べてみた。
そうしたところ、ひとつだけ、洞窟内の水と同じような成分のものがみつかった。
水族館では、さっそく、その水をたくさん購入。
エサは必要ないので、とりあえず一安心。
4匹のホライモリたちは、ぶじ、碧南海浜水族館で展示されることとなった。
ところが、万博が終わりに近づいたある日。
クロアチアの人たちから、「ホライモリ4匹は、このまま寄贈(きぞう)するから、水族館で飼い続けてほしい。」といわれた。
寄贈してくれるのはうれしいけど、どうやって飼いつづけるのか。
そもそも半年だけという話だったので、エサのことなどは、まったく調べてもいなかった。
とはいえ、クロアチアの人からは、「エサなしでも、12年は生き続ける。」といわれていたので、そのままエサなしで飼い続けることに。
ところが。
それから半年ほどたってみると、ホライモリたちは、明らかにやせてきた。
12年エサなしでも、だいじょうぶなはずなのに。
困った水族館の人たちは、ホライモリたちがどんなエサを食べるのか、クロアチアの人たちに聞いてみた。
クロアチアの人から「ビデオで調べて。」と返事があり、さっそく調べてみると、小さなエビを食べていることがわかった。
エビならば、日本にもたくさんある。
さっそく、ビデオで見たエビににているものを探してきた。
そして、そのエビをホライモリたちにあたえてみると・・・。
ホライモリたちは、よろこんでパクパク食べ始めた。
これで、ひと安心。
水族館の人たちは、よろこんでたくさんのエサを、ホライモリたちにあたえはじめた。
ところが、これがいけなかった。
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たくさんのエサを一度に食べすぎたことで、おなかがパンパンになりすぎて、1匹が死んでしまった。
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Posted by RAKUTO豊田校
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