愛知県豊田市の小学生学習塾 勉強が好きになる!RAKUTO豊田校

愛知県豊田市の小学生学習塾 勉強が好きになる!RAKUTO豊田校 › 学び~理科 › プラ食う虫~虫が解決してくれる?

もののしくみ研究室

2017年05月19日 06:00  学び~理科

プラ食う虫~虫が解決してくれる?

前々回は、プラスチックが引き起こしており問題について、紹介したよ。
そして、前回は、その問題をどうやって解決しようとしているのかを、紹介した。

『プラスチックのスープ~海をよごす悪い奴』
http://rakuto-toyota.jp/e331987.html
『プラ食う虫~プラゴミ問題を解決するには?』
http://rakuto-toyota.jp/e405432.html

今回は、その続き。

今、世界中で、プラスチックのゴミが増え続けている。

ゴミといえば、プラスチックだけではない。
食べ残しだとか、紙くずだとか、いろいろなゴミがある。

こうしたゴミの中でも、特にプラスチックのゴミはやっかいだ。

なぜ、やっかいなのか?
みんな、想像できる?
プラスチックのゴミ、食べ残しとか紙くずとかと、何がちがうと思う?
想像してみてね。



・・・


きちんと、ゴミ箱に捨てられたゴミは、ゴミ処理場に集められる。
そして、燃やされたり、リサイクルに使われたりしながら、きちんと処理される。
プラスチックのゴミも同じ。
リサイクルに使われるものもあれば、ゴミを燃やすための燃料として使われる場合もある。

そうやって、きちんと処理されるゴミはよい。
しかし、きちんとゴミ箱にすてられず、山や川、海などたまっているゴミもある。

こうしたゴミの中でも、食べ残しや紙くずなどのゴミの多くは、時間をかけて自然の中の戻っていく。
わかりやすいのは食べ残しで、ブタや牛などの動物がこれを食べてうんちをすれば、それはやがては畑の肥料になる。

紙くずだって、もともと木からできているもの。
ヤギが食べることもあるかもしれないし、土の中にいるバクテリアなどの微生物(びせいぶつ)が、分解してくれる。

しかし、プラスチックを分解して自然に戻すのは、簡単ではない。
なぜなら、プラスチックを食べて、きちんと消化できる動物が、めったにいないから。
一部の微生物は、プラスチックを分解することができるけど、特別なクスリを使わないといけなくて、とても手間がかかる。

ある動物が、プラスチックをエサとまちがえて食べたとする。
プラスチックは消化できないので、うんちにまじって、そのまま動物の体の外へ。
プラスチックは、プラスチックのままだ。

つまり、プラスチックのゴミは、自然の中で分解できない、やっかいなゴミなんだ。

そんな中、朝日新聞の記事。

『ポリ袋を食べるイモムシ発見 ごみの削減に期待』 朝日新聞

この記事によると、プラスチックを食べて、消化することができるイモムシが見つかったらしい。
いったい、どんなイモムシなんだろう?
とても、めずらしい種類のやつかな?



・・・

今回、このイモムシを発見したのは、イギリスとスペインの研究チームだ。

メンバーのひとりは、研究のために、ハチノスツヅリガというガの幼虫を集めていた。
集まった幼虫は、大切にポリ袋に入れておいた。

ところが、気が付いたら、ポリ袋に穴があいていた。
「??」と思ったチームのメンバーが、この幼虫の体の中をしっかり調べてみたところ、ポリ袋がきちんと消化されて、他のものに分解されていることがわかった。

これには、研究チームもびっくり。
動物が食べ物を消化するためには、それを助けてくれる酵素(こうそ)というものが必要だ。

「いったい、どんな酵素がプラスチックを分解しているんだろう?」
いろいろ調べてみたけど、今の時点ではわかっていない。

わかったことは、幼虫100匹が、半日で92ミリグラムのポリ袋を食べてくれるということ。
この100匹を放っておけば、およそ1か月で、スーパーのレジ袋1枚を食べきる。

そして、もうひとつすごいことが。
このハチノスツヅリガの幼虫は、世界中のどこにでもいるということ。
釣りのエサにも使われるので、釣具屋さんで買うこともできる。

この幼虫をうまく使えば、世界中からプラスチックのゴミを減らすことができるかもしれない。
そうなったら、いいよね。

しかし、ナショナル・ジオ・グラフィックという有名な雑誌によると、このニュースをうけた世界中の学者さんは、「虫にゴミ処理をさせるのは、どんなものだろう?」と言っているらしい。
イモムシがプラスチックを分解した時に、イモムシのおなかの中に、どんなものができ上っているのか、そのあたりをしっかりと研究してからではないと、むずかしいみたい。

アメリカで海の研究をしている生物学者トレイシー・ミンサーさんによると、プラスチックの問題は、作る量を減らすこと、リサイクルを増やすこと、この2つをしっかりやっていくしかないとのこと。

まずは、ゴミはきちんと分別してゴミ箱にすてる。
これが、一番の基本だということだね。

とはいえ、幼虫くんにも、ぜひがんばってほしいね。

写真は、ハチノスツヅリガではないけど、キイロスズメというガの幼虫。ウィキペディアより。
チョウやガの幼虫のうち、毛がはえていないのをイモムシ、毛がはえているのがケムシというよ。




⇒RAKUTOの理念
⇒コース/料金
⇒説明会/体験授業
⇒レッスンの様子はこちら



もののしくみ研究室

同じカテゴリー(学び~理科)の記事画像
育て竜の子~どんな苦労があったの?
育て竜の子~いったいどんな動物?
名古屋好きの珍鳥~どんな鳥?
年々数が減少~どうして減っちゃったの?
年々数が減少~日本のネコは何種類?
期待の新技術~どのくらいの温度が必要なの?
同じカテゴリー(学び~理科)の記事
 育て竜の子~どんな苦労があったの? (2017-05-27 06:00)
 育て竜の子~いったいどんな動物? (2017-05-26 06:00)
 名古屋好きの珍鳥~どんな鳥? (2017-05-25 06:00)
 年々数が減少~どうして減っちゃったの? (2017-05-22 06:00)
 年々数が減少~日本のネコは何種類? (2017-05-20 06:00)
 期待の新技術~どのくらいの温度が必要なの? (2017-05-13 06:00)

Posted by RAKUTO豊田校 │コメント(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
このページの先頭へ