プラスチックを食べちゃう鳥たち～いったい何で？

空の高いところを飛んでいる鳥たち。
地面に落ちている小さなエサや、海に浮かんでいる小さなエサを見つけると急降下。
さっとエサを拾い上げる。

高い高い空の上から、どうやって小さなエサを見つけるんだろう？
人間とくらべて、とても目がよく見えるのかな？
それとも、においをかぐ力がすぐれているのかな？
もしくは、人間には感じることができない何かを、鳥たちは感じているのかな？

みんなは、どう思う？


・・・


鳥たちは、目がとてもよい。
その視力は、みんなの８倍くらいともいわれている。

色をみきわめる力もばつぐん。
鳥たちが見ている世界は、みんながみている世界よりも、とても色あざやかに見えているらしい。

そして、人間には見ることのできない紫外線（しがいせん）も、鳥たちは感じることができる。
こうした、すごい目を使って、多くの鳥たちは、小さなエサを見つけている。

一方で、視力ではなくて、嗅覚（きゅうかく）、つまり、においをたよりに、エサを見つけている鳥たちもいる。


最近、嗅覚を使ってエサを探す鳥たちが、人間たちのすてたプラスチックのゴミをエサとまちがえて、食べてしまうなんてことがあるあらしい。

においをたよりにエサを探しているはずなのに、どうしてまちがえてしまうんだろう？
プラスチックって、エサとまちがえるようなにおいは、しないと思うんだけど？

・・・と、ここで朝日新聞の記事を紹介するね。

『プラスチック＋海水＝エサの臭い？　海鳥の誤飲原因か』　朝日新聞


アメリカのカリフォルニア大学。
ここの研究チームが、あたらしい研究結果を発表した。
それによると、プラスチックを海の水にさらしておくと、エサのにおいがするらしい。

海の近くにすむ鳥たちの主なエサは、海にうかぶプランクトンや、そのプランクトンを食べた小魚など。
嗅覚をたよりにエサ探しをする鳥たちは、プランクトンが出す、ジメチルスルフィドというもののにおいをたよりに、エサを探している。

カリフォルニア大学の研究チームは、プラスチックを海水にさらしておくと、このジメチルスルフィドが作られることを発見した。

エサと同じ、ジメチルスルフィドのにおいがするプラスチック。
嗅覚をたよりにエサを探す鳥たちが、まちがえてしまうわけだよね。


人間たちがすてたゴミのせいで、プラスチックを食べてしまった鳥たち。
かわいそうだよね。
ゴミのぽい捨ては、やめようね。

『南極海で微小プラごみ～原因と対策は？』
http://rakuto-toyota.jp/e381067.html
『プラスチックのゴミ～魚よりも重くなっちゃう！？』
http://rakuto-toyota.jp/e350428.html
『プラスチックのスープ～海をよごす悪い奴』
http://rakuto-toyota.jp/e331987.html


写真は、ハワイの海岸に流れついたゴミ。ウィキペディアより。




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