新しい国勢調査～日本の人口はどうなった？

日本の総務省（そうむしょう）によって行われる、国勢調査（こくせいちょうさ）。
１９２０年にはじまり、５年ごとに行われている。

今年２０１６年１０月２６日、２０１５年に行われた、最新の国勢調査の結果が、総務省から発表された。
国勢調査は、日本に住んでいるすべての人を対象に行われる、とても基本的な統計調査（とうけいちょうさ）だ。

どんなことが調べられるかというと・・・
住んでいる人の名前、誕生日、結婚しているかどうか、どこに何年間すんでいるのか、どこの学校に通っているのか、どこで仕事をしているのか、家族は何人いるのか、どんなおうちに住んでいるのか、おうちの広さはどのくらいか・・・などなど。
結構、くわしく調べられるんだね。

さて、先日は発表された、２０１５年の国勢調査の結果。
いったい、どんなことがわかったんだろう？

どうも、１９２０年の調査開始いらい、はじめてのことがおこったらしいよ。
いったい、何がおこったんだろう？



・・・



『日本の総人口　初減少』　朝日新聞

２０１５年の国勢調査によると、日本の人口、つまり日本に住んでいる人の数が、初めて減ってしまったらしい。

ところで、みんな、日本の人口がどれくらいか、知ってる？
知らない子は、だいたいでいいので予想してみて。

参考までに・・・

イギリスの人口は、およそ６３００万人。
フランスは、およそ６１００万人。
ドイツは、およそ８１００万人。
大国アメリカは、およそ３億１６００万人だ。

日本は、どのくらい？



・・・



２０１５年の調査によると、日本の人口は、１億２７０９万４７４５人。

５年前とくらべると、１０７万４９５３人も減ってしまった。
増減率でみると、マイナス０．８パーセントだ。


さて、ここで想像タイム。

日本の４７都道府県。
今回の国勢調査で、人口の増えた県があれば、減ってしまった県もある。

増えた県は、たったの８つ。
どこの県が増えたと思う？
そして、一番増えたのは、どこ？
予想してみてね。



・・・



今回、人口が増えた都道府県は、増加率順に、次の８つ。

１位　２．９パーセント増　沖縄県
２位　２．７パーセント増　東京都
３位　１．０パーセント増　埼玉県
　　　　　　　　　　　　　愛知県
５位　０．９パーセント増　神奈川県
６位　０．６パーセント増　福岡県
７位　０．２パーセント増　滋賀県
８位　０．１パーセント増　千葉県

やはり、大都市東京をはじめ、その周辺の都道府県が多いよね。
愛知県は、工業が発達していて、仕事がたくさんある。

意外なのが、沖縄県。
実は、沖縄県は、とても子供が多いところなんだ。

出生率（しゅっせいりつ）という数字がある。
ひとりの女の人が、何人の子供を産むかという数字だ。

日本の出生率は、およそ１．４人くらい。
多くの人が、子供一人、たまに２人や３人の人がいるといった感じ。

それに対して、沖縄県は、およそ１．９人。
多くの人が、２人の子供を産んでいるといった感じだ。
沖縄県の出生率は、他の都道府県とくらべると、ばつぐんに高い。

沖縄県はがんばっているけど、日本全体を見ると、やはり子どもの数は少なく、このままでは人口は減る一方だ。
今回の国勢調査では、日本に何人の子供がいるのかもわかったはず。
すべての人口を１００パーセントとしたときに、子供の割合は何パーセントくらいなんだろう？
みんな、想像できる？

続きは次回。

写真は、沖縄県那覇市（なはし）。ウィキペディアより。
那覇市の人口密度は、およそ８０５２人／１平方キロメートル。
東京都全体の人口密度およそ６０１６人よりも、高いんだ。
ちなみに、東京都で一番人口密度が高いのは、豊島区のおよそ２１８８６人。




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