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2016年09月17日 06:00  学び~理科

サイ密漁~本題の前に動物の分類について

『サイ密漁 絶滅の危機』 朝日新聞

朝日新聞の記事によると、密漁(みつりょう)によって、サイが絶滅(ぜつめつ)しそうなんだって。
いったい、何がおこっているんだろう?

・・・と、本題に入る前に、サイについて、知っておこう。
まずは、動物の分類について、復習だ。

動物は、背骨のあるものとないものの、2つの種類に分けることができる。

背骨があるのが、脊椎動物(せきついどうぶつ)。
人間や魚、鳥などは、すべて脊椎動物だ。

背骨がないのが、無脊椎動物。
タコやクラゲ、昆虫などは、無脊椎動物だ。

脊椎動物は、5つの種類に分けることができる。
魚類(ぎょるい)、両生類(りょうせいるい)、爬虫類(はちゅうるい)、鳥類(ちょうるい)、哺乳類(ほにゅうるい)の5つだ。
これらについて、くわしいことは、昔の記事を参考にしてみてね。

『秋の魚といえば~まずは動物の分類から』
http://rakuto-toyota.jp/e338487.html
『哺乳類と魚類~クジラはどっち?』
http://rakuto-toyota.jp/e338491.html
『爬虫類~地球の歴史を振り返ってみよう』
http://rakuto-toyota.jp/e338631.html
『鳥類~鳥ってどんな生き物?』
http://rakuto-toyota.jp/e338632.html


哺乳類は、さらに細かいグループにわけることができる。
ここでは、動物たちを細かく分類した、目(もく)というものに注目するよ。

哺乳類の分類に興味のある子は、こちらを参照してね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%93%BA%E4%B9%B3%E9%A1%9E


目というのは、動物たちを、その特徴別に仲間分けしたもの。
サル目や、ウシ目、ウマ目にネズミ目。
たくさんの目があるんだ。

ちなみに、人間は、サル目の動物だ。
サル目は、霊長目(れいちょうもく)とも呼ばれている。
人間もサルも、同じ霊長目の仲間なんだね。


さて、ここで、話をサイにもどすよ。
サイは、いったい、何目の動物だと思う?

ウマ目、ウシ目、ゾウ目、サル目、ネズミ目。
この中に、答えがあるよ。

どれだと思う?
みんな、予想してみて。



・・・



答えは、ウマ目。

ウマ目は、別名、奇蹄目(きていもく)。
奇蹄目の「蹄」は、「ひづめ」と読むよ。
「奇」は、奇数の「奇」。
蹄を持っていて、その蹄がわれていないのが、奇蹄目、つまりウマ目だ。

その一方で、蹄はあるけど、その蹄がふたつに割れている動物たちは、ウシ目。
別名、偶蹄目(ぐうていもく)だ。

サイの蹄は、われていない。
だから、サイは、ウシではなく、ウマの仲間なんだ。


ちょっと話がそれてしまうんだけど、ここで「ウシ目」という言葉が出てきたので、少しだけその話を。
ウシ目は、蹄がふたつにわれている、ウシの仲間だ。

実は、この「ウシ目」という言葉。
今では、使われることがなくなってしまった。

1999年のこと。
日本の二階堂(にかいどう)さんという動物学者さんが、ウシ目の動物たちは、ある動物の仲間であることを発見した。
その結果、ウシ目と、ある動物の目は、ひとつになって、新しい目ができたんだ。


ここで、問題。
ウシの仲間とされた、ある動物とは、いったい何?

ゾウ、サル、ネズミ、コウモリ、クジラ

この中のどれかだよ。
いったい、どれだと思う?



・・・



答えは、クジラ。
ウシ目とクジラ目は、同じ仲間として、新しく「クジラウシ目」に分類されるようになった。

クジラウシ目の代表的な動物としてよく取り上げられるのが、カバとクジラ。
カバとクジラは、同じ仲間ということになるんだけど、どこか似ているところ、ある?
カバとクジラの共通点、みんな、想像できるかな?



・・・



カバとクジラの共通点、いろいろとあるんだけど、みんなにも想像できそうなものをあげると、こんな感じ。

水の中で生きている。
水の中で、子どもを育てる。
毛がない。
水の中で、音をつかってお話しする。

いわれてみれば、たしかに、同じだね。
ということで、最近では、「ウシ目」は使われなくなり、「クジラウシ目」が使われるようになった。
ちなみに、「クジラ目」は、もっと細かい分類をするときに、今でも使われているよ。

話が、長くなっちゃったね。
続きは、次回。
サイについて、紹介するよ。

図は、哺乳類の分類。ウィキペディアより。

サイ密漁~本題の前に動物の分類について



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