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2016年09月08日 06:00  学び~社会

水深210メートル~摩周湖でとらえられた生き物とは?(その2)

前回は、摩周湖について紹介したよ。

『水深210メートル~摩周湖でとらえられた生き物とは?(その1)』
http://rakuto-toyota.jp/e377985.html


今日は、その続き。
こちらも、2014年の記事から。


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地球異変 かすむ「摩周ブルー」 朝日新聞

朝日新聞の記事によると、摩周湖の水が、どうもにごってきているらしい。
いったい、何がおきているんだろう?


・・・


1931年に透明度41.6メートルを記録し、世界一になった摩周湖。
しかし、1990年代後半頃になると、その透明度は20メートルを切ることもめずらしくなくなった。

今年8月にはかった時は、18.6メートル。
世界一になった時と比べると、半分以下になってしまった。

原因は、植物プランクトンの増加ではないかと思われる。
そこで、朝日新聞では、この5月と8月に、摩周湖にカメラを沈めて、調査を行った。

すきとおった摩周湖の水にも、少なからず植物プランクトンたちがくらしている。
しかし、それは、水深50メートルくらいまでで、それより深い場所には、世界で一番透明な、きれいな水がある。
・・・はずだった。


ところが。
今回の調査で、深いところまでカメラを沈めてみると・・・。

そこに映ったのは、雪のような浮遊物(ふゆうぶつ)。
白っぽいつぶつぶが、まるで雪のようにまっている姿だった。

深い深い海の底で、プランクトンの死体がふわふわと、まるで雪のように浮いているとこがある。
これを、マリンスノーというんだけど、今回は湖。
となると、「レイクスノー」といったところだね。

このレイクスノー、水深50メートルを超えたくらいから、はっきり目に見えるようになった。
そして、深いところにいくほど、大きくなっていった。


この様子をみた研究者の人は、びっくり。
今まで考えられていたものとは、まったく様子が違うらしい。

湖の中にあるこうした浮遊物は、長い時間をかけて底にしずんでいく。
摩周湖の深い部分では、ほとんどの浮遊物が底までしずみきって、水はとてもきれいなはずだった。

それが、沈み切らずに、ふわふわと浮いている。
これは、いったい何が原因なんだろう?


・・・


くわしい原因は、まだわからない。
今の時点で考えられているのは、地球温暖化の影響だ。


毎年2~4月。
摩周湖の表面は、すべて凍ってしまう。

ところが、1990年くらいから、一部しか凍らない年が、しばしば。
気温が、高くなってきたんだね。


いつものように、湖全体が凍った時。
氷のふたにまもられて、湖の深い場所の水は、あまり冷やされない。
このため、湖の浅いところから深いところまで、あまり大きな温度の差ができない。

ところが、一部しか凍らない年は・・・
冷たい空気が湖の水を冷やすため、浅い部分の水は、いつも以上に冷たくなる。
空気に触れることのない深いところの水は、それにくらべるとあたたかい。
そう、浅いところと深いところで、水の温度が大きくかわってしまうんだ。

水は、あたたかいところから冷たいところにむかって、ぐるぐる回る。
すると、水の中の浮遊物も、一緒にぐるぐる回りだす。
今回、新たに発見されたレイクスノーは、これが原因ではないか・・・ということだ。


今まで動きが少ないと思われていた、摩周湖の水。
気温が高くなって、湖が凍らなくなったせいで、水の動きが大きくなった。
そのせいで、水がにごって、透明度が下がってしまった。


今回は、摩周湖のお話だけど、温暖化の影響は摩周湖だけの問題ではないよ。

琵琶湖(びわこ)などでは、摩周湖と逆に、水の循環が少なくなって、湖の深いところに、酸素がいきわたらなくなってきているらしい。
酸素が十分にいきわたらないと、水は一気にきたなくなってしまう。

ダムで作られている湖などでは、藻(も)がたくさんふえて、水道の水がまずくなるなんてことも起こるかもしれないんだって。
地球温暖化の影響、いろいろあるんだね。


写真は、グーグルアースで見た摩周湖。
周りは、すべて、ガケなんだ。
水深210メートル~摩周湖でとらえられた生き物とは?(その2)




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