伊勢志摩サミット～どんなことが話し合われるの？

今年２０１６年５月２６日から２７日にかけて。
世界の主要７カ国、Ｇ７のトップが、日本の伊勢志摩（いせしま）に集まって、会議が行われるよ。

会議の名前は、「伊勢志摩サミット」。
フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの各国のトップが、世界のいろいろなことを話し合う。

『世界の首脳がやってくる～いったいどんな会議？』
http://rakuto-toyota.jp/e364128.html


日本の政府が、サミットで話し合おうとしてかかげた主なテーマは、次の７つ。

１．世界経済・貿易
２．政治・外交問題
３．気候変動・エネルギー
４．開発
５．質の高いインフラ投資
６．保健
７．女性

それぞれのテーマで、いったいどんなことが話し合われるんだろう？
みんな、想像できる？

今回は、最初の４つのテーマについて、紹介するよ。


まずは、「世界経済・貿易（ぼうえき）」について。

今、世界の経済は、とても元気がない。
世界の経済は、中国をはじめとした、新しく成長している国にささえられてきた。

しかし、新興国（しんこうこく）とよばれるそうした国々が、最近、ちょっと元気がない。
元気がないので、物を買うお金もなくて、国と国との物のやりとり、つまり貿易もへってしまっている。
そんな中、主に燃料として使われる原油の値段がぐんぐんと値下がりして、中東アジアなど原油でもうけていた国々も元気がなくなっている。

今、世界の経済は、どんな問題をかかえているのか。
そして、この先、世界の経済を、どうやって発展させていくのか。
そんなことが話し合われると思われる。


次に、「政治・外交問題」。

今の世界では、いろいろなところに、戦争、もしくは戦争になりそうな場所がある。

シリアをはじめとした、テロとの戦い。
前回も取り上げた、ウクライナ問題。

日本の近くでも、南シナ海で、中国といろいろな国がもめている。
北朝鮮は、核ミサイルの開発を、やめようとしない。

そうした国々に対して、Ｇ７としてどう対応していくのか。
そんなことが話し合われると思われる。


次に、「気候変動（きこうへんどう）・エネルギー」について。

今回のサミットで、もっとも注目されている議題のひとつが、これ。
それは、今回のサミットが、昨年ＣＯＰ２１という会議で「パリ協定」という約束事が決められてから、はじめて行われるサミットとなるから。

パリ協定で決められた目標に対して、それぞれの国がどんな対策を考えているのか。
そんなことが話し合われると思われる。

『パリ協定～どんなことが決められたの？』
http://rakuto-toyota.jp/e346128.html
『パリ協定～地球温暖化をストップできるの？』
http://rakuto-toyota.jp/e346129.html


次に、「開発」。

世界では、アフリカをはじめ、まだまだ十分に発達していない国がたくさんある。
そうした国々は、これからどんどん発達していくと思われる。
その時に、いままで世界中で行われてきたような開発をしていくと、大変なことになる。

木はどんどん切り取られ、森がなくなる。
川や海のよごれも、どんどんひどくなる。
森がなくなれば、二酸化炭素の量が増えて、ますます地球温暖化に拍車（はくしゃ）がかかる。

これから発展していく国々において、地球の環境をこわさずに開発を進めていくには、どうしたらよいのか．
そんなことが話し合われると思われる。


次回は、残りの３つのテーマについて、紹介するよ。

質の高いインフラ投資
保健
女性

それぞれ、どんな問題があって、どんなことが話し合われるのか。
想像してみてね。


写真は、農業のために焼かれてしまった、メキシコのジャングル。
森がなくなると、水や空気がきたなくなる。
二酸化炭素が増えて、地球がより温暖化してしまう。
昆虫などのすみかがなくなって、生態系がこわれてしまう。
わるいことばかりだね。




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