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ミドリムシバス~藻は石油を超える!?
藻は石油を超える 朝日小学生新聞
神奈川県藤沢市(ふじさわし)の湘南台駅(しょうなんだいえき)。
この駅から、いすず自動車藤沢工場に向けて、毎日バスが発車する。
緑色にぬられたバスの車体には、こんなメッセージが書かれている。
「ミドリムシを使ったねんりょうで走っています。」
そう、このバス、実は「ミドリムシバス」なんだ。
ふつう、バスの燃料(ねんりょう)に使われるのは、軽油だ。
このバスの燃料は、その軽油にミドリムシ燃料を1パーセントまぜたもの。
バスの作りや乗り心地は、いたってふつう。
運転手の平井さんは、「ミドリムシと聞いたときはおどろきましたが、ずっと変わりなくよく走っていますよ」と話している。
ところで、ミドリムシ燃料って、いったいどんなものなんだろう?
なんでも、バスだけではなく、飛行機のジェット燃料にも、ミドリムシを使おうとして研究中なんだって。
普通の軽油やジェット燃料ではなく、わざわざミドリムシを使う理由が、何かあるのだろうか?
・・・
車や飛行機の燃料は、石油から作られることが多い。
石油は、大昔に地面の奥深くにうもれた生き物の死骸(しがい)が、100万年以上の時をかけて油に変身したもの。
どこでもとれるものではないし、いずれは使い切ってしまうだろうといわれている。
そのため、アメリカをはじめとした先進国では、石油に代わる新しい燃料が使われ始めている。
それが、バイオ燃料とよばれるものだ。
トウモロコシやサトウキビなどをくさらせると、エタノールというものを取り出すことができる。
このエタノールで作られたのが、バイオ燃料だ。
バイオ燃料は、石油とちがって、人間の手でいくらでも作ることができる。
しかし、ひとつ、大きな問題がある。
いったい、何だと思う?
想像してみてね。
ヒントは、材料となるトウモロコシやサトウキビだ。
・・・
今、世界の人口がどんどん増えて、食料が足らなくなるといわれている。
そんな中、トウモロコシやサトウキビは、とても大切な食料のひとつだ。
トウモロコシが燃料のためにたくさん使われると、その量が足りなくなって、食べるためのトウモロコシの値段が上がってしまう。
実際にこうしたことがおきていて、困っている人がたくさんいるんだ。
そこで、目を付けられたのが、ミドリムシをはじめとする藻類(そうるい)だ。
この世界に、4万種以上存在する藻類。
その中には、体の中で油を作るものもいる。
その油を取り出して燃料を作り出せば、トウモロコシなどの大切な食料を使う必要がない。
また、藻類は、水があれば、天気に関係なく簡単に育てることができる。
だから、トウモロコシと比べて、数百倍たくさんの油を作り出すことができる。
さらに、藻類は植物なので、二酸化炭素を吸収してくれる。
地球温暖化の防止にもつながるんだ。
さらに、藻類は、よごれた水をきれいにしてくれる。
燃料用に藻類をたくさん育てると、水も空気もきれいになるんだね。
藻から作ったバイオ燃料、いいことづくめだ。
ただし、ひとつ問題がある。
それは、費用。
今の技術で、藻類から油を作ろうと思うと、1リットルあたり500円~700円かかる。
これは、石油の10倍だ。
ふだんの生活の中で使うには、ちょっと高すぎる。
いかに安く藻類からバイオ燃料を作り出すか。
これが、これからの課題。
2030~40年にはみんなが使うことができるように、がんばって研究中だ。
写真は、ミドリムシ。ウィキペディアより。
限られた資源である石油は、時には国と国との争いを引き起こすこともある。
ミドリムシ、食料や燃料の問題だけではなく、世界平和にも役立つかもしれないね。
~参考記事~
『ミドリムシは救世主!?』
http://rakuto-toyota.jp/e275034.html
神奈川県藤沢市(ふじさわし)の湘南台駅(しょうなんだいえき)。
この駅から、いすず自動車藤沢工場に向けて、毎日バスが発車する。
緑色にぬられたバスの車体には、こんなメッセージが書かれている。
「ミドリムシを使ったねんりょうで走っています。」
そう、このバス、実は「ミドリムシバス」なんだ。
ふつう、バスの燃料(ねんりょう)に使われるのは、軽油だ。
このバスの燃料は、その軽油にミドリムシ燃料を1パーセントまぜたもの。
バスの作りや乗り心地は、いたってふつう。
運転手の平井さんは、「ミドリムシと聞いたときはおどろきましたが、ずっと変わりなくよく走っていますよ」と話している。
ところで、ミドリムシ燃料って、いったいどんなものなんだろう?
なんでも、バスだけではなく、飛行機のジェット燃料にも、ミドリムシを使おうとして研究中なんだって。
普通の軽油やジェット燃料ではなく、わざわざミドリムシを使う理由が、何かあるのだろうか?
・・・
車や飛行機の燃料は、石油から作られることが多い。
石油は、大昔に地面の奥深くにうもれた生き物の死骸(しがい)が、100万年以上の時をかけて油に変身したもの。
どこでもとれるものではないし、いずれは使い切ってしまうだろうといわれている。
そのため、アメリカをはじめとした先進国では、石油に代わる新しい燃料が使われ始めている。
それが、バイオ燃料とよばれるものだ。
トウモロコシやサトウキビなどをくさらせると、エタノールというものを取り出すことができる。
このエタノールで作られたのが、バイオ燃料だ。
バイオ燃料は、石油とちがって、人間の手でいくらでも作ることができる。
しかし、ひとつ、大きな問題がある。
いったい、何だと思う?
想像してみてね。
ヒントは、材料となるトウモロコシやサトウキビだ。
・・・
今、世界の人口がどんどん増えて、食料が足らなくなるといわれている。
そんな中、トウモロコシやサトウキビは、とても大切な食料のひとつだ。
トウモロコシが燃料のためにたくさん使われると、その量が足りなくなって、食べるためのトウモロコシの値段が上がってしまう。
実際にこうしたことがおきていて、困っている人がたくさんいるんだ。
そこで、目を付けられたのが、ミドリムシをはじめとする藻類(そうるい)だ。
この世界に、4万種以上存在する藻類。
その中には、体の中で油を作るものもいる。
その油を取り出して燃料を作り出せば、トウモロコシなどの大切な食料を使う必要がない。
また、藻類は、水があれば、天気に関係なく簡単に育てることができる。
だから、トウモロコシと比べて、数百倍たくさんの油を作り出すことができる。
さらに、藻類は植物なので、二酸化炭素を吸収してくれる。
地球温暖化の防止にもつながるんだ。
さらに、藻類は、よごれた水をきれいにしてくれる。
燃料用に藻類をたくさん育てると、水も空気もきれいになるんだね。
藻から作ったバイオ燃料、いいことづくめだ。
ただし、ひとつ問題がある。
それは、費用。
今の技術で、藻類から油を作ろうと思うと、1リットルあたり500円~700円かかる。
これは、石油の10倍だ。
ふだんの生活の中で使うには、ちょっと高すぎる。
いかに安く藻類からバイオ燃料を作り出すか。
これが、これからの課題。
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写真は、ミドリムシ。ウィキペディアより。
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Posted by RAKUTO豊田校
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