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2015年01月10日 06:00  学び~理科学び~社会

「地中へCO2」構想って、いったい何?

中電「地中へCO2」構想 朝日新聞

中電というと、中部電力のことだね。
この中部地方で、電気を作って送ってくれている会社だよ。
その中電が、「地中へCO2」という構想をねっているらしい。
いったい、何をしているの?


・・・


みんな、CO2(シーオーツー)って、聞いたことある?
二酸化炭素(にさんかたんそ)のことだよ。

物を燃やすと、必ず出るのがCO2.
人間は、普段の生活をする中で、たくさんのものを燃やしているよ。

たとえば、自動車のエンジン。
エンジンの中では、ガソリンをがんがん燃やしている。

みんなが毎日使っている「あれ」を作るためにも、ガスなどがぐんぐん燃やされている。
「あれ」って、なんだと思う?
「あれ」がないと、夜中まっくらで、困っちゃう。


・・・


そう、「あれ」とは、電気のことだ。
電気の作り方にはいろいろあるけど、今の日本で一番多いのは、火力発電といわれるもの。
天然ガスなどを燃やして、そのエネルギーを使って電気を作るんだ。


自動車や発電などで、たくさん出されるCO2。
なにも悪さをしなければいいのだけど、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)のひとつの原因だとされている。
二酸化炭素が増えすぎると、大気の中に熱がこもって、地球全体が熱くなるんだって。


さて。

2011年3月におこった原子力発電所の事故いらい、日本では火力発電をがんがん使っている。
ところが、最近、外国から輸入している天然ガスの値段が、とても高くなっている。
電気を作る材料になっている天然ガスが高くなれば、とうぜん電気代も高くなる。
電気は、みんなが使うものなので、それは困る。

そこで、中電は考えた。
「燃やすものを、天然ガスから石炭に変えよう。」

そう、石炭は、天然ガスよりも安く手に入るので、電気代も安くできる。
これは、いいよね。


しかし、ひとつ問題が。

それは、CO2の問題。
石炭を燃やすと、天然ガスを燃やした時よりも、よりたくさんのCO2が発生するんだ。
ただでさえ、地球温暖化が問題になっている時代、これはゆるされないかも。

そこで「地中にCO2」構想だ。

石炭を燃やしてたくさん発生したCO2を、空気中に出すのではなく、地中にうめてしまうのだ。
うめるのは、深さ1000~3000メートルの場所。
この深さには、すきまの多い岩石がたくさんある。
そのすきまに、CO2を送り込む。

そんなことして、地球は大丈夫なの?
ちょっと心配になるけれど、地中に送り込まれたCO2は、長い時間をかけて、鉱物(こうぶつ)に変わっていくんだって。
まさに自然の力だ。すごい!
中電の構想、うまくいくといいね。


ちなみに、地中にCO2を送り込むこの技術は、CCS(シーシーエス)と呼ばれている。
地球温暖化対策として、世界から注目されているものなんだ。
CCSの詳しいことは、2013年3月のこちらの記事を読んでみて。

『増えるCO2を回収しちゃえ!?』
http://rakuto-toyota.jp/e263040.html


写真は、ポーランドにある火力発電所。ウィキペディアより。
大きなえんとつから、CO2を含んだけむりが、もくもくと。

「地中へCO2」構想って、いったい何?







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