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2014年09月17日 06:00  学び~理科学び~社会

藻からシャンプー!?

みんなは、髪の毛を洗うのに、シャンプーを使う?
それとも、せっけん?

シャンプーとせっけん、どちらも髪の毛や体についた油をとりのぞいてくれる。
これは、シャンプーなどに含まれる、界面活性剤(かいめんかっせいざい)のおかげ。

界面活性剤には、水と仲良しの部分と、油と仲良しの部分がある。
水と仲良しの部分は、水をぺたっとひっつける。
油と仲良しの部分は、油をぺたっとひっつける。
こうして、水と油がわかれることで、髪の毛や体がきれいになるんだ。


さて、この界面活性剤。
かつては、石油からつくられていた。

しかし、石油は、かぎりのある大切な資源だ。
そこで、いろいろと研究をした結果、ヤシの木から作ることに成功。
以来、ずっとヤシの木からとった油が使われてきた。


ところが、このヤシにも、いろいろと問題がある。

ヤシは、現地の人にとっては、大切な食料だ。
そんな食料を、シャンプーなどに使うのは、よくないという声もある。
たしかに、人口が増え続ける地球にとって、食料は大切だよね。

また、シャンプー用の油を作るためには、ヤシの畑をたくさん作らなければならない。
畑を作るためには、広い場所が必要だ。
そのためには、森や林をかり取らなくてはならない。

地球温暖化がさけばれる中、森や林を守ることはとても大切だ。
シャンプーのために、森や林をけずりとるのは、ちょっと考え物だ。


そこで、今回の記事。

藻からシャンプー 朝日新聞


日本の花王という会社が、新しい界面活性剤の作り方を発見した。
何から作るかというと、藻(も)だ。

花王は、およそ1200種の藻を調べ、界面活性剤として使えるものがないかどうかを調べあげた。
その結果、2種類の藻から、界面活性剤を作ることができそうだということがわかった。
花王では、今後、それらの藻をたくさん増やすことや、藻から上手に必要な成分を取り出すための研究を進めていくことになる。

なるほど、藻ならば、ヤシ畑のようにたくさんの場所は必要ないね。
研究がうまく進めば、藻から作られたシャンプーが出回るようになる。
楽しみだね。


ちなみに。

石けんで髪の毛を洗うと、髪の毛がアルカリ性になる。
アルカリ性のままにしておくと、髪の毛ががさがさになってしまう。
シャンプーにはそれをふせぐ成分が含まれていて、それが石けんとの違いだ。
髪の毛を洗ったあとにリンスをするのも、アルカリ性を中和させるためなんだよ。


写真は、藻。ウィキペディアより。
海の酸性化によって、藻も減ってきているんだ。
豊かな地球の資源、大切に使いたいね。

『もば』
http://rakutotoyota.boo-log.com/e270433.html
『海のゆりかご!?』
http://rakutotoyota.boo-log.com/e261997.html
『アマモ再生!?』
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写真は、水族館で再現された藻場。ウィキペディアより。

藻からシャンプー!?





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