飛ばないテントウ！？

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飛ばないテントウムシ登場　朝日新聞


飛ばないテントウムシだって。
テントウムシっていうくらいだから、おてんとうさまに向かって、元気に飛びまわってるのがあたりまえだと思うんだけど。
いったい、どんなテントウムシなの？


・・・


飛ばないテントウムシ。
実は、自然にいるものではなく、人間の手によって、わざわざ開発されたものだ。

開発したのは、茨城県にあるアグリセクトという会社。
いったい、どうやって開発したのかというと・・・


ナミテントウという、日本の住んでいるテントウムシがいる。
このナミテントウをたくさん集め、その中からあまり飛ばないテントウムシを選び出す。

そして、それらをどんどん繁殖（はんしょく）させたところ、見事に飛ばないテントウムシが生まれてきたというわけだ。


それにしても・・・

わざわざ飛ばないテントウムシを開発するなんて、いったいなぜなんだろう？
手間もお金もかかるだろうに。


ここで問題。

わざわざ開発された、飛ばないテントウムシ。
日本には、このテントウムシをほしがっている人が、たくさんいるらしいよ。

だれが、どんな目的で使うのでしょうか？
想像してみて。


・・・


まずは、このテントウムシを使う人。
それは・・・農家の人だ。
どうも、ビニールハウスの中で使われるらしい。

では、どんな目的で使うのかな？
もう一度、想像タイム！


・・・


答えは、害虫（がいちゅう）を取り去ること。

大切に育てている野菜や果物を食い荒らし、農家の人たちを困らせる虫のことを、害虫とよぶ。
その代表格が、野菜の汁（しる）を吸いまくる、アブラムシだ。

テントウムシは、そのアブラムシが大好物。
ビニールハウスの中にテントウムシをはなっておけば、ぱくぱくぱくぱくアブラムシを食べてくれる。


こうしたテントウムシの使い方は、ずっと前からされてきた。
しかし、空を飛びたいテントウムシたちは、ビニールハウスの天井（てんじょう）にはりついて、仕事をしてくれない。

そこで登場したのが、飛ばないテントウムシ。

飛ぶことができないので、ずっと野菜にひっついたまま。
さぼらずに、アブラムシを食べ続けてくれる。

なるほど、農家の人にとっては、ありがたいテントウムシだね。


写真は、ナミテントウ。ウィキペディアより。
人間の手で飛べなくなってしまうテントウムシ。
ちょっとかわいそうな気もするね。





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