おのくんって？？

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宮城県の東松島市（ひがしまつしまし）。
ここに、「おのくん」が住んでいるらしい。

おのくんは、４月２０日に２才になった。
九州や四国など、全国のいろいろなところから人が集まって、「めんどくしぇ祭り」を開き、お誕生日のお祝いをしたんだって。

おのくん、すごい人気者なんだね。
ところで、おのくんって、いったい何者？


・・・


東松島市にある小野駅前応急仮設住宅（おのえきまえおうきゅうかせつじゅうたく）。
２０１１年の東日本大震災で被害をうけた人たちが、くらしている場所だ。


おととしの４月。
ここでくらす女性たちが、あるものを作り始めた。

作り始めたものは・・・ソックスモンキー。
いらなくなったくつ下をつかって作った、おさるのぬいぐるみだ。

そして、このぬいぐるみに、「おのくん」と名前をつけた。


仕事をなくしたりして、生活にやる気を感じなくなっていた女性たちは、おのくん作りに大きなやりがいを感じるようになった。

「めんどくしぇ」とぼやきながらも、未来にむけて歩いて行こう。
完成したおのくんには、女性たちのこうした気持ちがこめられている。


おのくんを作るのに必要なものは、全国の人たちが送ってくれたくつ下と綿（わた）。

くつ下の柄（がら）や長さ、作った人によって、世界にひとつだけの、おのくんができあがる。


そんなおのくん、いまではとても人気者。

おのくんを買ってくれた里親（さとおや）さんは、日本全国にいる。

里親さんは、おのくんと一緒におでかけした様子などを写真にとって、交流サイトにのせる。
そして、その写真は、仮設住宅の女性にとって、おおきなはげみになる。

おのくんは、全国の里親さんと、仮設住宅の女性たちをつなげる、きずなの役目を果たしているんだね。


今年の４月２０日。
おのくんが、２才の誕生日をむかえた。

そんなおのくんをお祝いしようと、「めんどくしぇ祭り」が開かれた。

全国からたくさんの里親さんが、自分だけのおのくんを連れて、やってきた。
おのくんの、里帰りだ。

お祭りでは、着ぐるみの「でっかいおのくん」も登場。
とても、もりあがったみたいだよ。


仮設住宅でおのくんを作っている武田さんは、こうかたる。

「仮設住宅の人だけで話していると重い空気になってたけれど、よその人が来てくれると、私たちの思いを聞いてくれて、笑顔になれた。」

おのくんは、震災で苦しんでいる人たちに笑顔をとどける、すごいやつなんだね。

がんばれ、おのくん。
がんばれ、日本。

写真は、おのくん公式ページ（リンク）より。
http://socialimagine.wix.com/onokun
通信販売もあるけれど、半年待ちなんだって。
おのくんがほしい人は、東松島市へゴー！





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