ガソリンスタンドがなくなっちゃう！？

ガソリンスタンド廃業次々　地下タンク改修義務、重い負担　供給網、寸断の恐れも　朝日新聞

なにやら、難しいことが書いてあるけど・・・。

どうも、日本のいろいろな所で、営業をやめてしまうガソリンスタンドがたくさんあるみたい。

車にガソリンを入れたり、ストーブの灯油を買ったり。
家の近くに、ガソリンスタンドがないと、困ることが多い。

そんなガソリンスタンドが、どんどん減っている。

いったい、何が起こっているのかな？


・・・


ガソリンスタンドには、ガソリンや灯油、軽油などがたくさんあるね。
普段は、どこにしまってあると思う？

車にガソリンを入れるときに使う、機械の中？
それでは、少なすぎるね。

建物の中かな？
それとも、外に大きなタンクがあるのかな？


・・・


答えは、地下。

実は、ガソリンスタンドの下には、大きなタンクがうまっている。
１０キロリットルや３０キロリットルといった、たくさんのガソリンをためておくことができる大きなタンクなんだ。

ガソリンは、火がつくと大爆発を起こす。
とても、危険。
だから、屋内は絶対ダメ。
一番安全なのは、地下なんだ。

地下にうまっているタンクにも、当然、ガソリンがもれたりすることのないように、いろいろなしかけがしてある。
二重構造（にじゅうこうぞう）になっているものもあるよ。


そうやって安全に作ってあるタンクも、何十年もたつと、もろくなる。

もろくなって、ガソリンがもれると困るので、消防庁（ようぼうちょう）は、２０１１年２月に法律をつくった。

４０年以上たった地下のタンクは、２０１３年１月３１日までに、きれいに改修すること・・・という法律。

どうも、この法律のおかげで、ガソリンスタンドが減っているらしい。
ガソリンがもれるとこわいから、改修するのはよいことなんだけど・・・

どうしてだろう？
みんなは、どう思う？



・・・



答えは、お金。

タンクの改修には、とてもたくさんのお金がかかる。


秋田県湯沢市（あきたけんゆざわし）。
ここに、地域でただひとつのガソリンスタンド「加藤商店」があった。

ここでは、改修が必要なタンクが３本。
７００万円ものお金がかかる。
国から補助金（ほじょきん）がもらえるものの、それでも３００万円は必要。

それだけのお金を使って改修しても、この先どうなるかわからない。
しかたがないので、お店をやめることにした。

地域でただひとつのガソリンスタンドがしまったら、みんな困っちゃうよね。


改修が必要なタンクは、日本全体で２万９２４０本ある。
そのうち、改修が終わったものは、１万１２７本。
まだ、半分も改修されていない。

３月末までに店をしめるガソリンスタンドは、２０００店くらいになりそうだとのこと。

田舎の方、ガソリンスタンドが少ない地域では、困ることが多そうだ。


写真は、ウィキペディアより。
ガソリンスタンドは、ガソリンを入れるだけではなく、ストーブ用の灯油の配達もしてくれる。
雪の多い寒い地方で、ガソリンスタンドがなくなると、困っちゃう！





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