新宿で掘り出されたものは！？

新宿区に縄文人？住宅街から人骨　朝日新聞


東京都新宿区。

たくさんの高層ビルが背比べ。
ビルの谷間には、たくさんの人々が行き交う。
まさに、大都会だ。

その新宿区の一角にある住宅街。
ここに家を建てようと、工事を始めた人がいる。

まずは、土地の調査から。
なにか、へんなものがうまっていたりしないよなーと調べていたら・・・。

とんでもないものが、出てきちゃった。
いったい何がでてきたの？


・・・


出てきたのは、人のホネ。

人のホネ！？
こ、これは、ひょっとして殺人事件かなにか？？


・・・


いえいえ。

見つかったのは、縄文時代（じょうもんじだい）に生きていた人のホネ。


縄文時代って、いつのこと？
どんな時代だったのかな？


・・・


今から１万６５００年～３０００年前。

人々は、魚や動物、植物をとったりして暮らしていた。

少しずつ新しい知恵を身につけはじめ、動物を取るための道具は、石をみがいて作り出す。

土器を使うようになったのも、この頃。

竪穴式住居（たてあなしきじゅうきょ）という家をたてて、そこでくらすようになったのも、この頃。

人間のくらしが、大きく変わり始めた時代。
この時代を、縄文時代というんだ。


さて、ニュースに戻ろう。

今回見つかったのは、縄文時代の終わりがけ、およそ４０００年前に死んでしまった人のホネだ。

全部で１１体。

全身を伸ばしたものや、座ったかっこうのものなど、いろいろ出てきた。

ホネの他に、土器３０個、竪穴式住居２５点も一緒に見つかった。

都会の真ん中で、こんなものがでてくるなんて、よくあることなのかな？


・・・


関東平野には、火山灰が積もってできた、関東ローム層という土地がある。
ＲＡＫＵＴＯの授業では、１月の社会科ソングに登場したね。

この関東ローム層、土が酸性なので、ホネなどはどんどん分解される。

今回ホネが見つかったのは、まさに、この関東ローム層。
ここで、こんなにきれいなホネが見つかるということは、とても信じられないことらしい。

研究者の人によると、「これまでの常識を覆す（くつがえす）発見で、今後の可能性が広がる。」とのこと。

なるほど、これは、よほどめずらしいことなんだね。
なにか、新しい発見につながるといいね。


写真は、登呂遺跡の竪穴式住居。ウィキペディアより。





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