脳地図プロジェクト！？

米、「脳地図」プロジェクトに初年度１億ドル　読売新聞

「脳地図（のうちず）」プロジェクトだって。
「米」ってことは、アメリカがなにかやるのかな？

１年間に１億ドル使うらしい。
日本円にすると、９０億円くらい。

すごい、大金だ。
そんなにたくさんのお金を使って、いったい何をするんだろう？


・・・・・


今年の２月。
アメリカのオバマ大統領が、こんな発表をした。

人間の脳のしくみをすべて解明したい。
そのために、国やアメリカのみんなが一緒になって、共同で研究を進めるぞ！


そして、４月。
この計画が、いよいよ始まる。


それにしても、「脳のしくみ」って、いったいどんなことを研究するんだろう？

・・・・・

人間の脳って、いったいどんな仕事をしているのかな？
みんな、想像できる？

脳は、どんなふうに、みんなの役にたっていると思う？
もしも、脳がなくなっちゃったら、みんなはどうなっちゃう？

ちょっと、想像してみよう。


・・・・・


みんなの脳は、とても大切な仕事をしてくれているんだよ。

目で見たり、においをかいだり、手でさわってみたり。
体を使って得た情報は、まずは脳に伝えられる。

脳は、その情報を、自分が記憶しているさまざまな情報を照らし合わせて、それがいったい何なのかを探し当てる。


たとえば、赤信号。

目で見た信号の映像は、脳に送られる。

脳は・・・


「お、これは、たしか信号というやつだな。」

「なにやら色がついているぞ。これは、たしか赤という色だ。」

「赤い信号は、止まれという意味だったかな？」

「よし、止まろう。手足君、ストップだよー！」


・・・と、こんな感じで情報を理解して、手や足に命令をだしたりする。

もしも、脳がしっかりしていなかったら、それが赤信号なのかどうかもわからないし、「止まらなければ」という気持ちもおこらないかもしれない。

このほかにも、ものごとを考えたり、勉強したことを覚えたりと、脳は大かつやくしているんだ。


オバマ大統領は、そんな脳の「活動地図（かつどうちず）」というものを作ることを目指している。

脳の中の、いろいろな部分が、それぞれどんな仕事をしているのか。
それを調べ上げて、地図のように目に見える形にするんだ。


世の中には、うつ病やアルツハイマー病といった、脳の病気で苦しんでいる人がたくさんいる。

この研究が進むと、こうした病気の人たちを治すことができるかもしれない。

また、新しくこうした病気になってしまうことを予防することもできそうだ。


１０年後、いったいどんなことがわかっているのか。

完成した「脳の活動地図」を、見てみたい。
そして、たくさんの人の役に立つと、うれしいね。

写真は、脳の構造図。ウィキペディアより。




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